Lost Tribe / Many Lifetimes(1998年)
Musician●Lost Tribe
Title●Many Lifetimes(1998年)
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1990年代にNYを拠点にして活躍したジャズファンクユニット「Lost Tribe」による3枚目のアルバムです。1998年リリース。参加メンバーはAdam Rogers(guitar)とDavid Binney(alto sax)という不動の盟友に加えて、Fima Ephron(bass)、Ben Perowsky(drums)というカルテット構成。そういえば前作「Soulfish」(1994年)にはDavid Gilmoreが参加していましたが、今回は不参加です。
この「Lost Tribe」の持ち味は「硬派なジャズロック」ですが、ファンクというスパイスを強烈に加えることによって独自のサウンドを築き上げています。一切の妥協をすることのない無骨さはマニアにとっては大歓迎ですが、一方で商業主義に対しては完全に背を向けているがためにマイナーな存在に甘んじてしまうのは、これまた皮肉な宿命とも言えるでしょう。
とは言っても、随所で聴かれるプレイは格好いい!の一語で、特に、当時、新感覚派の若き後継者の呼び声が高かったAdam Rogersのギタープレイは、時に正統派のジャズフォーマットあり、プログレ風あり、ロック風ありと、まさに変幻自在。とりわけ#5「Calle Siete」で聴かれる螺旋階段を上るように延々と続く息の長いソロワークは絶品です。いまでこそオーソドックスなスタイルに落ち着いた感があるRogersもこんなに尖っていた時期もあったのですね♪
動画は「Soulfish」のものです♪
●Musicians
Adam Rogers / guitar
David Binney/ alto sax
Fima Ephron / bass
Ben Perowsky / drums
●Numbers
1. Concentrics
2. Heroes
3. River
4. Vevasis
5. Calle Siete
6. Kyoto
7. Quartet
8. Jordan
9. Prospice
10. Manticore
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