なぜかクレジットもされないHoldsworth参加アルバムKROKUS「Change of Address」
Musician●Krokus
Title●Change of Address(1986年)
■Amazon USAより購入
スイス産HMバンド「Krokus」(クロークス)の9thです。1986年リリース。不勉強ばかりで申し訳ないのですが、このバンドの存在そのものを知りませんでした。地元ではかなりの老舗的存在のようですし、初期ではAC/DCのプロデューサー、7作目からはジューダス・プリーストのプロデューサーを招いているということですから、結構なお金のかけ方です。
サウンドとしては欧州のバンドにもかかわらず徹底したアメリカ志向、つまりは80年型LAメタルの模倣です。したがって当欄としてはあまり食指が動かない物件なのですが、ただ1曲のために購入にいたりました。何を隠そうあのテクニカル系ギタリストの大御所Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース)が参加しているのです。全国10万人のKrokusファンのみなさまには大変申し訳ない表現で恐縮なのですが、正直、ほかの楽曲にはあまり興味はありません。Holdsworth参加はラスト「Long Way From Home」という曲。曲中盤から一発でHoldsworthとわかるウネウネソロを聴くことができます。そういえばイントロでは一瞬だけT.J.Helmerichっぽいギターが聴かれますが、これはオリジナルメンバーのFernando Von Arbによるものでしょう。
しかし、どうしてHoldsworthはこのバンドに参加したのでしょう。その経緯はまったく謎のゆえにクレジットに彼の名前はありません。権利関係にうるさい海外では信じられない事態ですが、もしかしたら版元Aristaレコードとの話し合いのうえでの「内職」だったのかも。そういえば、Holdsworthはこの時期、Jon St.Jamesのリーダー作でもレーベルの関係と思われる「内職」をしていましたね。いまでこそHoldsworthのオフィシャルサイトに掲載されているので、この参加作品の存在を知り得ることが可能ですが、ネットがなければ完全に世から葬り去られてしまうでしょうね。そんなわけで「Holdsworthトホホ音源」でした♪
●Musicians
Mark Storace / vocal
Fernando Von Arb / guitar
Mark Kohler / rhythm guitar
Jeff Klaven / drums
Tommy Keiser / bass
Allan Holdsworth / guitar on Long Way From Home
●Numbers
1. Now
2. Hot Shot City
3. School's Out
4. Let This Love Begin
5. Burning Up The Night
6. Say Goodbye
7. World On Fire
8. Hard Luck Hero
9. Long Way From Home
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