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2011年7月18日 (月)

Brett Garsedの新譜「Dark Matter」

R0010788
Musician●Brett Garsed(guitar)
Title●Dark Matter(2011年)
■Abstract Logixより購入


豪州出身のテクニカル系ギタリストBrett Garsed(ブレット・ガースド)が久しぶりに新譜をリリースしたので早速入手しました。Amazon.Jpなどではまだ取り扱っていないようなので、Abstract Logixへ発注。相変わらずの円高の恩恵を受けて送料込みでも2000円しませんでした。2011年リリース。参加メンバーは盟友ともいえるRic Fierabracci(bass)をはじめ、なんとVirgil Donati(drums)の名前も。ほかはCraig Newman(bass)、Phil Turcio(keyboards)、Gerry Pantazis(drums)というメンツです。

前作「Big Sky」(2003年)以降、ゲスト参加ばかり目立っていたGarsedですが、なんと8年ぶりのリーダー作ということに。路線としては前作同様、テクニカルフュージョン路線ですが、年齢を重ねたことで渋味がいっそう増したように思えます。一度聴いただけではなかなか正体がつかめないのは「Big Sky」と同じで何回も聴き込むことでその魅力にジワジワと気づくという「スルメイカ戦法」は相変わらずです。楽曲としては大人しめの感じが強いので、知らない人にとってはそのまま「スルー」されてしまうのではという不安感は相変わらずです。ここらあたりが「知る人ぞ知る存在」に甘んじている要因のひとつなんですよね。でも欲をギラギラと前面に出さないのがGarsedの魅力でもあるわけです。

#1 Dark Matter

ミディアムテンポの曲で気持ちよさそうにGarsedがソロを歌いあげます。どこかカントリーっぽく聴こえるのも作風のひとつ。曲途中からガラリと曲調が変わります。おそらくE-Bowを使ったと思われるロングサスティーンソロはこれまで聴かれなかった新境地です。途中からノーマルギターに戻りますがこれまた鬼神のごとく凄まじい超絶技巧を披露しています。この曲のみDonatiが参加。

#2  Android

展開が目まぐるしく変化する一見正体不明の曲。何度聴いてもよくわからない曲です。ただただ凄まじいソロに圧倒されるのみ。

#3  If Only
前作「Big Sky」収録の「Brothers」のようなメランコリックなバラードナンバー。エフェクターもほとんど使わずにナチュラルトーン重視のあえて抑え気味のソロですが当然やっていることは凄いです。曲終盤では例によって歌いあげるソロは絶品です。ガラス細工のような繊細すぎるソロはGarsedならではなのですが、彼やギターに興味がない人にとっては地味な印象を与えてしまうかも。

#4  Avoid The Void
#3と同様、実に繊細なバラード。曲途中からジャズ的なアレンジの突入しますが、これも新境地でしょうか。

#5  James Bong

妙な感じのイントロでスタートする変態チックな曲。曲途中から楽器群が集結するといつものGarsed節が炸裂します。終盤の鍵盤楽器ソロは長すぎてちょっと蛇足の感も。

#6  Closure
冒頭のあまりに美しすぎるスライドソロでトロケてしまいそうなバラード曲。そうです、Garsedはスライドの使い手としても現役屈指の名手だと思うのです。

#7  Poison Dwarf
アルバムの中では珍しく疾走感を前面に押し出した軽快なナンバー。曲中盤から延々と繰り広げられるGarsedの息の長いソロは圧巻の一語です。というか曲の大半がギターソロというのも驚きますが。抜群の切れ味はますますす凄みを増しています。個人的にはアルバム中いちばんのキラーチューンです。

#8  Be Here Now
少しばかりカントリーの匂いが感じられる美しい曲。スライドギターが縦横無尽にこれでもかと美しいソロを聴かせてくれます。

#9  Enigma
ラストは10分以上にも及ぶ大曲。イントロの感じでは疾走感重視かと思えば、得意の歌いあげるようなバラード的な展開もあり、かと思えば「Uncle Moe's」的な怪しげな雰囲気もありと、まあGarsedワールド全開としか言いようがない曲。ファンであれば当然悶絶必至なわけですが、門外漢にとってはなんのこっちゃ、でしょうね。

冒頭でAmazon.Jpでは扱っていないと書きましたがMP3の配信は始まっていますね。ただ当欄としてはあくまでもリアルCDにこだわることは言うまでもありません♪

●Musicians
Brett Garsed / guitar
Ric Fierabracc / bass
Phil Turcio / keyboards
Gerry Pantazis / drums

Virgil Donati / drums
Craig Newman  / bass

●Numbers
1.  Dark Matter
2.  Android
3.  If Only
4.  Avoid The Void
5.  James Bong
6.  Closure
7.  Poison Dwarf
8.  Be Here Now
9.  Enigma

R0010789


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