ボストン周辺で活躍するジャズ系ギタリストBruce Bartlettの1st「Free For A Price」
Musician●Bruce Bartlett(guitar)
Title●Free For A Price(1998年)
■メーカーサイトより購入
米ボストンを中心に活動するギタリストBruce Bartlett(ブルース・バートレット)による1stです。1998年リリース。おそらく一般的にはまったく無名のプレイヤーですが、実はプロギタリストの間では「知る人ぞ知る存在」です。というのも、ボストンにあるバークリー音楽院のギター科の講師を15年以上にもわたって務めていて、彼の教え子たちが各所で活躍しているからです。実際、何人かの日本人もBartlett先生の教えを受けていて、活躍していると聞きます。その意味でも「Musician's Musician的な存在」と言えるかもしれません。
そんなBartlett先生の記念すべき第1作ですが、サポートメンバーがさりげなく豪華です。Allan Holdsworthとの競演で知られる鍵盤楽器奏者Steve Hunt、ベースにSteve SmithのVital Informationで活躍したBaron Browneが参加しています。プロデュースはHuntとBartlettの共同で、楽曲はすべてBartlettのオリジナルです。
名前に「Bruce」がついているだけに、基本的にはブルースオリエンテッドな作風ですが、これがまた上手いのなんのって!中低音に特徴があるナチュラルトーンを武器にしてBartlett先生が縦横無尽に暴れまくっています。ちょうどCarl Verheyenをさらに超絶技巧化した感じと表現すればいいでしょうか。個人的には#9 Day In Courtと#10 M.C.Poppin' Freshの疾走感あふれるソロが好みです。楽曲も一切の「捨て曲」なしの充実ぶりです。いやー、アメリカという国には知られざる名プレイヤーがゴマンと埋もれているのです。
このBartlett先生の音源は数年前までは自身のサイトから直接購入できましたが、すでにリアルCDは在庫切れのようでデジタル音源でのみ入手可能です。ただし決済はPay Palのみですからアカウントを取得する必要があります。リアルCDの復刻は難しいとしてもせめてiTunesあたりが配信してくれないでしょうか。それだけ素晴らしいプレイヤーなのです。ちなみにSteve Huntの初リーダー作に1曲のみ参加しています。そういえばサックス奏者George Garzoneのリーダー作にも参加していました。
●Musicians
Bruce Bartlett / guitar
Steve Hunt / keyboard
Baron Browne / bass
Abe Laboriel Jr. / drums
George Garzone / sax
●Numbers
1. Pocket Change
2. Too Rock For Jazz
3. Noise For The Boys
4. Could Be
5. One For The Books
6. Hunter
7. 1 To 1
8. Inside Out
9. Day In Court
10. M.C. Poppin' Fresh
11. Big Jim's Bar & Grill
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