雌伏17年を経て舞い戻ってきたBill Connors「Return」
Musician●Bill Connors(guitar)
Title●Return(2004年)
■Amazonより購入
かつてはChick Coreaに見出されReturn To Foreverの初代ギタリストとして一躍スターダムにのし上がったBill Connors(ビル・コナーズ)。その後、単身ヨーロッパに渡りECMの専属ギタリストとしてエレキをアコースティックに持ち変えて一転して内省的な作風になって私たちを驚かせました。80年代初頭にアコギ1本のギターソロアルバムをリリースして姿をくらましてしまいます。
再度Connorsが我々の前に姿を現したのは1984年のこと。再びエレキを手にしたConnorsはなんと「Holdsworthy」になっていました。言うまでもなく当時テクニカル系ギター界を席巻していたAllan Holdsworthのフォロワーとして再登場したのです。Connorsはこれまでの寡作のイメージを払拭するべくたて続きに3枚のリーダー作をリリースします。しかし、1987年リリースの「Assembler」を最後に再び第一線から姿をくらましてしまいます。ギター教室の先生になったとか色々な噂が飛んでいました。その間、オフィシャルにレコーディングしたのは確認できただけでただ1作のみ(しかもゲスト扱い)。実際には引退したのも同様でした。
しかし、2003年暮れ頃から新作の噂が流れ始めて、翌年2004年に満を持して世に出た「新作」がこの盤です。なんと前作から17年間のインターバルですから気が遠くなるような話です。しかも、テクニカル系レーベル「Tone Center」というのも興味深いところです。そして、実際に音を聴いてみて三度びっくり!すっかり正統派のジャズギタリストとして生まれ変わっていたのです。プロデューサーは80年代に活動を共にしたドラム奏者Kim Plainfield。
80年代のHoldsworthy路線を期待した人にとっては意外というか若干期待はずれかもしれませんが、これはこれで結構すてきな仕上がりになっています。スムースジャズと呼ぶには安易に感じられるほどのエネルギッシュなプレイは健在です。ちなみに「It be Fm」という曲は17年前の「Assembler」にも収録された曲です。当時の解釈と今のそれとを比較しながら聴いてみるのも面白いと思います。
●Musicians
Bill Connors / guitar
Bill O'Connell / piano
Lincoln Goines / bass
Kim Plainfield / drums
Myra Casales / percussion
●Numbers
1. On The Edge
2. Mr.Cool
3. McMinor
4. Mind Over Matter
5. Minor Matters
6. Try Tone Today
7. Terrabill Blues
8. Nobody Yet To
9. It Be Fm
10. Brasilia
« Greg Howeのお弟子さんPrashant Aswaniの2nd「Duality」 | トップページ | 安達久美さん第2弾「Winners!」 »
「ジャズギター」カテゴリの記事
- David Gilmore / Transitions(2017年)(2017.04.08)
- Kurt Rosenwinkel / Caipi(2017年)(2017.04.02)
- Wolfgang Muthspiel,Mick Goodrick / Live At The Jazz Standard(2010年)(2016.08.06)
- John Abercrombie / Within A Song(2012年)(2016.07.03)
- Albert Vila / The Unquiet Sky(2014年)(2016.06.25)
« Greg Howeのお弟子さんPrashant Aswaniの2nd「Duality」 | トップページ | 安達久美さん第2弾「Winners!」 »
コメント