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2011年5月 3日 (火)

北欧の激辛プログメタルMeshuggah「Chaosphere」

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Musician●Meshuggah
Title●Chaosphere(1998年)
■Amazonより購入


ごく一部でカルト的人気を誇るスウェーデン出身のハイパー・デスメタルバンド「Meshuggah」(メシュガー)による3作目のフルレンスアルバムです。1998年リリース。デビュー作「Controdictions Collapse」(1991年)、2作目の「Destroy Erase Improve」(1995年)と確かな成長力を見せつけてきたMeshuggahですが、この3作目で自らのスタイルを完全に確立させたように思えます。

前作「Destroy Erase Improve」で身につけた疾走感にはますます磨きがかかり、一方で独特の変拍子が生み出す気が狂いそうになる複雑な楽曲構成がややシンプルに整理されたことによって、「聴きやすく」なっています。もっとも「聴きやすい」といってもあくまでも前作との比較のうえでのお話で、轟音のように凄まじいリズム隊、極端に歪みきったデス声、そしてリーダー兼ギタリストの奇才Fredrik Thordendal(フレドリック・トーデンダル)が繰り出す正体不明の超絶ソロと、好事家にとっては変態的な要素が何拍子も揃った作品です。

よくもまあこんな変てこりんなフレーズを思いつくなあと感心するFredrik Thordendalのギターですが、よく指摘されるのがAllan Holdsworthからの強い影響。確かに変態度という点では大きく本家を上回っていると言えるかもしれません。しかし、畑が違うといえば違いますし、昨今のメタル系ギタリストはHoldsworthからの影響を少なからず受けていることは確かです。まあ、そんなに肩肘張らずともメタル系ギタリストのHoldsworthy第1人者ということでよいのではないでしょうか。

さて、この名盤ですがボーナストラックが追加されてリマスター化されています。先日、サイトを回遊していて気がついたのですが、名曲「Future Bread Machine」の別バージョンが4曲追加されています。「Mayhem Version」というのがありますが、あの某ブラックメタルバンドとは無関係かと思われます。何はともあれ音圧が高くなり、音の分離も格段に向上しています。初めて購入される方は、こちらの盤が圧倒的にお得かと思われます。

●Musicians
Jens Kidman / vocal
Guatef Hieim / bass
Tomas Haake / drums
Marten Hagstrom / rhythm guitar
Fredrik Thordendal / lead guitar

●Numbers
1.  Concatenation
2.  New Millennium Cyanide Christ
3.  Corridor Of Chameleons
4.  Neurotica
5.  The Mouth Licking What You've Bled
6.  Sane
7.  The Exquisite Machinery Of Torture
8.  Elastic
9.  Sane (Demo Version)
10. Future Breed Machine (Mayhem Version)
11. Futile Breed Machine (Campfire Version)
12. Future Breed Machine (Quant's Quantastical O La La)
13. Future Breed Machine (Remix)

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