2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

« 日本発のジャズロックユニット「Magritte Voice」の唯一の作品 | トップページ | あら?いつの間にかオープン発売になっていたJohn Petrucciの「Suspended Animation」 »

2011年4月17日 (日)

Holdsworthの盟友Gary Husbandのピアノカバーアルバム

R0010564
Musician●Gary Husband(piano)
Title●The Things I See Interpretations Of The Music Allan Holdsworth(2004年)
■Yahoo!オークションより購入

テクニカル系ギタリストの大御所Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース)「I.O.U.」の頃から共に活動をしているGary Husband(ゲイリー・ハズバンド)によるピアノソロアルバムです。2004年リリース。この人、「I.O.U.」当時はドラム担当で「ドタドタ」「バタバタ」とがむしゃらに突き進む感じのプレイでしたが、ZappaバンドからChad Wackermanが加入することによって出番が減ってしまうという憂き目を見ます。

では、鍵盤楽器もできまっせ!とアピールするものの、今度は本職のSteve Huntがやってきたりと、どうも上手く事が進みません。その後、Gary Novak、Kirk Covington、Vinnie Colaiuta、Mac Hineなどのドラム奏者がやってきて、Husbandの出番は相対的に減少していきます。そんな苦しい状況でも、近年では「Dirty & Beautiful Vol.1」(2010年)という自身のアルバムに、Holdsworthを三顧の礼で迎えるなど、相変わらずの蜜月状態が続いています。Holdsworth自身、どうもここぞという時は一番テクニカルで腕達者なChad Wackermanを起用してるように個人的には思えます。

そんな状況の中、あらためて師匠であるHoldsworthへの忠誠心を誓ったのが、このピアノカバー集です。たぶんHoldsworthの楽曲をギターならまだしも、ピアノでカバーしようなどという酔狂な考えをもつミュージシャンは空前にして絶後でしょう。で、実際に聴いてみるとこれが意外に良かったりします。原曲をそのままナゾルのではなく、適度なアレンジが効いています。以前、師匠Holdsworthの作曲能力の欠如ぶりをTwitter上で呟いたところ、執拗な抗議を受けたことがありますが、こうやって違う楽器、違うアレンジで聴き直してみると案外捨てたものではありません。でも、だからと言ってTwitterでの前言を撤回するつもりはありません。Holdsworthは卓越したギター奏者ですが、コンポーザーとしての才能に恵まれているとは思えないのです。「美しいフレーズを弾くではないか」と反論もあるとは思いますが、それはギタープレイヤーとしての範疇で語るべき話だと思います。

ところでそんな涙ぐましい努力の甲斐あって、このアルバムには師匠から感謝の言葉が寄せられています。「涙がこぼれた!」と。たぶんその言葉を引き出せただけでもHusbandの思いは達成されたのではないでしょうか。これに味をしめたのでしょう。Husbandは2006年に「A Meeting Of Spirits - Interpretations Of The Music Of John McLaughlin」というJohn McLaughlinカバー集をリリースしています。

動画はMcLaughlinカバーのものです。

●Musician
Gary Husband / piano

●Numbers
1.   The Sixteen Men Of Tain 
2.   Shadows Of 
3.   Temporary Fault 
4.   Out From Under 
5.   Mr. Berwell 
6.   The Things You See 
7.   Wish 
8.   Devil Take The Hindmost 
9.   Kinder 
10.  Looking Glass 

R0010565

« 日本発のジャズロックユニット「Magritte Voice」の唯一の作品 | トップページ | あら?いつの間にかオープン発売になっていたJohn Petrucciの「Suspended Animation」 »

アラン・ホールズワース関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Holdsworthの盟友Gary Husbandのピアノカバーアルバム:

« 日本発のジャズロックユニット「Magritte Voice」の唯一の作品 | トップページ | あら?いつの間にかオープン発売になっていたJohn Petrucciの「Suspended Animation」 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

いろいろ検索

  • Tower Records検索
  • HMV検索
    HMV検索
    検索する
  • iTunes検索
無料ブログはココログ