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2011年4月 6日 (水)

Holdsworthの一番の異色作「Flat Tire」

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Musician●Allan Holdsworth(guitar,synthaxe)
Title●Flat Tire(2001年)
■Amazonより購入

これまで何10枚ものAllan Holdsworth(アラン・ホールズワース)の作品を紹介してきましたが、個人的に最も異色な作品だと思えるのがこの「Flat Tire」(2001年)です。リリース当初はジュエルケースではなく、粗末な紙ジャケットで発売されましたが、元々プレス数も少なかったのでしょう。すぐに廃盤になってしまいました。廃盤になったもう一つの理由として、「セールス的に不評だった」も付け加えないといけません。ただでさえセールス的に大ヒットを望めないカルトミュージシャンなのに、数少ないファンの間でも「異色作」とされるわけですから無理もありません。しかし、すぐに廃盤扱いになってしまったがために、逆にプレミアがついてしまうという妙な現象が起きてしまいました。数年前に我らがディスクユニオンが全作品を紙ジャケットで再発売してくれたので、無事、再入手することができました。

アルバムのサブタイトルとして「Music for a Non-Existent Movie」(存在しない映画のための音楽)とあるように、御大Holdsworthはサントラ盤を意識してこのアルバムを作ったようです。使用楽器はほとんどがSynthaxeでまれにギターを使っています。また、ほとんどの楽曲が御大自身による多重録音で、2曲のみDave Carpenterがアコースティックベースを弾いています。

御大としてはサントラ盤を作るのが一つの願いだったようで、特にSF映画なら自信があると豪語しているそうです。しかし、当たり前のことですが映像あってのサントラ盤であって、音だけが綿々と繋がれていくサントラ盤音源は冗漫かつ散漫になる危険性を秘めています。残念ながらこのこの作品は、その悪い方向へ転がってしまっています。当欄が元々Syntheaxeが苦手ということもありますが、それにしてもやはり退屈であることには変わりがありません。

アルバムタイトル「Flat Tire」とは「パンク」「ぺちゃんこ」という意味で、自転車愛好家でもあるHoldsworthがあえてこのような自虐的なタイトルをつけたのはそれなりに意味があったのでしょう。もしかしたら離婚問題を抱えていたのかもしれません。ただでさえ内省的な性格なのに、さらに落ち込むようなタイトル。まあ、御大としてはこうやって作品化することによって何かしらのカタルシスが得られたとは思いますが、お金を払って買ったファンはたまったものではありません。

とまあ、色々な意味での異色作なのですが、再発売にあたって書き起こされた日本語ライナーもどうやって持ち上げようかと苦慮している様子がありありと伺えます。そりゃ、「これは退屈な作品です」とは間違っても書けません。音楽ライター稼業の厳しさをかいま見ました。

●Musicians
Allan Holdsworth / guitar,synthaxe
Dave Carpenter / bass

●Numbers
1.  The Duplicate Man(intro)
2.  The Duplicate Man
3.  Eeny Meeny
4.  Please Hold On
5.  Snow Moon
6.  Curves
7.  So Long
8.  Bo Peep
9.  Don't You Know

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コメント

おはようございます。
記事再開されたのですね。まっておりました。

本記事と関係なく恐縮ですが… Guyen Leの新譜が出ましたね。相変わらずQualityは高いです。早速、聞きながらこのコメント書いています。

ご存知かもしれませんが、最近 Prasanna なるインド系ジャズギタリスト(まっとうなジャズギターとシタールの両方が弾けるらしい)を知りました。
①は冒頭から、尺の長いギターとドラムのみでの超テクニカル、スリリングなアドリブで圧倒されます。この曲での奏法は、非常にシタール的です。
②は、いーぐる後藤さんが2010年のベスト盤に選んだインド系ピアニスト Vijay Iyer との共演作ですが、こちらではテクニックよりも滋味深さにこだわった演奏を披露しています。

①Prasanna, George Brooks & Steve Smith - Raga Bop Trio (2010)
②Vijay Iyer with Prasanna & Nitin Mitta - Tirtha (2011)

ではでは~
PS 今後も楽しい記事を期待しておりますm(_ _)m

betta taroさま、こんにちは。

ご無沙汰しております。

計画停電のあおりを受けて、いつも原稿を書いている喫茶店の
営業時間が短くなってしまい、原稿を書く時間がなかなかとれず更新が滞っておりました。通勤事情も完全とは言えませんが、かなり回復してきたので、やっと時間的な余裕が出来てきました。

Nguyen Leの新譜はバタバタしていてすっかり失念してました。
慌てて発注しました(笑)。どうもいつものメンバーですね♪

Prasannaは存じ上げませんでした。なかなか興味ありです。
こちらもSteve Smithとの共演作を発注しました。

到着したらレビューしたく思います。
ありがとうございました。

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