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2011年4月27日 (水)

米国産ゴシックメタル風Evanescenceの1st

R0010619
Musician●Evanescence
Title●Fallen(2003年)
■ディスクユニオンで購入

「メタル音楽」が細分化をスタートさせ多くの「流派」が生まれたのは、おそらく80年代後半あたりからだと思います。その代表的な流派のひとつとしてヨーロッパを中心に席巻したのが「ゴシックメタル」。多くは女性ボーカルを中心に据えたうえで、男性のデス声が絡み合うことによって「美醜のコントラスト」が大きなアピールポイントになっています。ギターリフはあくまでもソリッドで明快、時にオーケストラやシンフォを積極的に導入しています。クラシックやオペラなどの伝統音楽との親和性も感じられるので、ゴリゴリのデスメタルよりは多くのファンを引き込んでいるように思われます。

この「ゴシックメタル」はなぜかオランダがメッカになっていてThe Gatheringなどの素晴らしいゴシックメタルバンドを輩出しました。フランス、イタリア、スペインなどのラテン系ヨーロッパや東欧圏にも広く伝搬しましたが、てっきりヨーロッパ限定だと思い込んでいました。ところが、何とその手の音楽には無縁と思われた米国でも「ゴシックメタルブーム」が巻き起こり、「最後の切り札」として登場したのがこの「Evanescence」(エヴァネッセンス)。2003年にリリースされた1stがこれです。

もともとは『デアデビル』という映画のサウンドトラック盤にEvanescenceの楽曲が採用されたことで、爆発的な人気を呼び、まったく無名だった彼らが一躍スターダムにのし上がったとのこと。私はその映画を観たことがないのですが、なるほど、彼らの楽曲は映像に馴染みやすい傾向をもっています。適度にドラマチックであるものの、かと言って映像を邪魔するほどの強烈なインパクトが有るわけではない。ゴシックメタルという看板を掲げているものの、米国的にブラッシュアップされたアレンジによって、大衆化されているからです。

したがって壮大で骨太な力強さと土着性にあふれる欧州系ゴシックメタルとは一線も二線も画します。緻密に計算されたサウンドは確かに一聴に値します。しかし、すべてメジャー志向が優先される米国では、欧州的な憂いや心のヒダのような「無駄」までをも排除してしまうので、結果としてのっぺりとした無表情な音楽に仕上がってしまう嫌いがあります。

確かにAmy Lee(エイミー・リー)のボーカルは素晴らしいのですが、聴いて一発で彼女の声だとわかるかというと若干疑問に感じます。つまり、強烈な個性に欠けるのです。したがってこのEvanescenceをもってして、「ゴシックメタルってこんな感じの音楽なんだ」と思われることには強い抵抗感を覚えます。でも、日本人ってこうしたメジャー感をこれでもか!と振りまく音楽にからきし弱いんですよね。そういえば、日本のアニメソング、通称「アニソン」もEvanescenceをパクったような楽曲が目立ちます。取っつきやすいし、映像にもフィットするし、という安易な発想が見え隠れしてしまいます。

関係ありませんが、昨夏に元女性アイドルの薬物事件で、ニュース映像のBGMにやたらとEvanescenceが使われていました。いい迷惑ですよね。

●Musicians
Amy Lee / vocal
Ben Moody / guitar
David Hodges / keyboard
Francesco DiCosmo / bass
Josh Freese / drums

●Numbers
1.  Going Under
2.  Bring Me To Life
3.  Everybody's Fool
4.  My Immortal
5.  Haunted
6.  Tourniquet
7.  Imaginary
8.  Taking Over Me
9.  Hello
10. My Last Breath
11. Whisper

R0010620

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