HoldsworthとStanley Clarkeの夢の共演「Jazz Explosion Superband」
Musician●Jazz Explosion Superband
Title●Jazz Explosion Superband Live Jam(1988年)
■ディスクユニオンで購入
たびたび「地下音源」を登場させてしまい申し訳ありません。拙ブログをご覧の方々と作品の素晴らしさを共有することが困難な「地下音源」はできるだけ避けるようにしているのですが、あまりの素晴らしさとメンツの豪華さに負けてしまい、ついついという次第です。
フュージョンベース界の大御所Stanley Clarke(スタンリー・クラーク)が中心になって結成された期間限定ユニット「Jazz Explosion Superband」は特にオフィシャルな音源を残すことなく消えていきましたが、貴重なライブ音源は2つほど残っています。そのうちの1つがこのイタリアはミラノで行ったライブ音源です。1988年1月28日、PREMIER CENTER STEARLING HEIGHTSというところで収録。メンバーはStanley Clarke、Allan Holdsworth、Steve Smith、Randy Brecker、Bernard Wrightという豪華すぎて目眩がしてきそうな豪華絢爛さ。いや、ごめんなさい。Bernard Wrightという鍵盤楽器の方は寡聞にして存じ上げません。
このユニットがどのような経緯で結成されたかはよく知らないのですが、もしかしたらClarkeのソロ「If This Bass Could Only Talk」にHoldswothが参加したことからアルバムからの発生ユニットなのかもしれません。
音源はサウンドボード録音となっていますが、お世辞にも良好とはいえません。音圧も低いのでかなりボリュームを上げないと聴き取れません。地下音源なので文句を付けるわけにもいかないのですが、それでも繰り広げられている演奏は凄まじい!Breckerの電子ペットとHoldsworthのウネウネギターとの絡みが実に素晴らしく、そこにClarkeの地鳴りがするようなチョッパーが割り込んできて、凄いことになっています。この日のHoldsworthはよほど機嫌がよかったのでしょう。いつ終わりが来るのかと思わせるほど、鬼神のごとく神業のようなフレーズを連発しています。
この「Jazz Explosion Superband」によるもう一つの音源ですが、同年のNYでのライブ音源が2枚組CDとして地下流通しています。こちらもサウンドボード録音となっていますが、観客の話し声や歓声が結構な音量で聴こえてくることから、たぶん客席からの盗み撮りでしょう。ミラノよりも音質が悪く、演奏自体もやや低調。どの道、地下音源に手を出すのならこのミラノ音源のほうをお勧めいたします。
●Musicians
Stanley Clarke / bass
Allan Holdsworth / guitar,synthaxe
Steve Smith / drums
Randy Brecker / trumpet
Bernard Wright / keyboards
●Numbers
1. Pud Wud [Allan Holdsworth]
2. Goodbye Pork Pie Hat [Charles Mingus]
3. Tradition,including:Schooldays - Bass Solo - If This Bass Could Only Talk [Stanly Clarke]
4. Drums Solo [Steve Smith]
5. Guitar & Drums [Allan Holdsworth,Steve Smith]
6. Sinthaxe Haul Solo [Allan Holdsworth]
7. Joshua [Allan Holdsworth]
8. Improvisation [Randy Brecker]
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