奇才Theo Bleckmannと超個性派ギタリストBen Monderとの邂逅「At Night」
Musician●Theo Bleckmann(voice)
Title●At Night(2007年)
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オーストリア出身の七色の声をもつボーカリスト、鬼才Theo Bleckmann(テオ・ブレックメン)とNYを中心に活躍する引っ張りだこの超個性派ギタリストBen Monder(ベン・モンダー)による共作です。2007年リリース。
この2人による共演は「No Boat」やBen Monder名義でも聴くことができますが、相変わらずの変態世界が繰り広げられています。基本的にはBleckmannが作り出す変幻自在の声による幻想世界をベースに、これまたBenderしか弾けない(弾こうとしない)と言われる「超高速アルペジオ」が織りなすマカ不思議ギターとが絡まりあいながら絶妙な空気感を紡ぎだしています。
ただ、前作「No Boat」ではこれでもか!という感じで変態ヴォイスを聴かせてくれたBleckmannが意外に「常識にかなって」いるように感じられる点が残念と言えば残念。
なお、ドラムは「SATOSHI TAKEISHI」という日本人ミュージシャンが参加しています。
もう一人の鬼才、いや変態ギタリストのMonderは相変わらず随所でに「変態フレーズ」を散りばめてくれています。基本的には、例の「超高速アルペジオ」が中心ですが、ときに静寂をぶち破る狂気のソロはやはり圧巻です。Robert Frippのトーンを想起させる独特なヴォイシングとトーンは、フリー系ジャズながら広くプログレファンをも引き込む魅力を放っています。
●Musicians
Theo Bleckmann / voice,live electronic processing
Ben Monder / guitar
Satoshi Takeishi / drums,percussion,laptop
●Numbers
1. Late, By Myself
2. Sunny Sunday
3. Carbon
4. Hymenium
5. Animal Planet
6. Swarm
7. Orchard
8. Norwegian Wood
9. At Night
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