Susan姐さんのデビューアルバム「Mysterius Stories」
Musician●Susan Weinert(guitar)
Title●Mysterius Stories(1992年)
■ディスクユニオンで購入
ドイツ出身のフュージョン系ギタリストSusan Weinert(スーザン・ワイナート)による1992年のデビューアルバムです。ドイツはケルンのスタジオで録音されています。メンバーは旦那のMartin Weinert(ベース)とHardy Fischotter(ドラム)というトリオ構成。
いまでこそ女性ギタリストがたくさん出てきていますが、1992年当時、フュージョン界で女性ギタリストは稀少な存在だったと思われます。敬意を込めて個人的には「Susan姐さん」と呼ばせていただきていますが、キャラとしてはScott Hendersonあたりの影響を強く受けた典型的なフュージョンギタリストです。というか、Hendersonからの強い影響が感じられるので「女スコヘン」と一部では呼ばれています。そんな姐さんですが、記念すべき1stではフュージョン一辺倒というよりロックやラップ的な要素を取り入れていて、それなりに面白い仕上がりになっています。ギターアルバムというより、新しい形のフュージョンという感じですね。
Susan姐さんのプレイは圧倒的なテクニックで弾き倒すという感じではなく、結構尖ってユニークなフレーズと丁寧なアーミングで聴かせるというタイプ。ただリズム感がお世辞にもあまりいいとは言えないので、ソロが長く続くと若干もたれ気味になります。まあ、デビュー作ということで、そこら辺は大目にみましょう(笑)。それよりもリズム隊が実にタイトで素晴らしいので、そちらにも注目を。ギタリストとしての本領発揮は「Point of View」あたりからでしょうね。
●Musicians
Susan Weinert / guitar,guitar-synthe
Martin Weinert / bass
Hardy Fischotter / drums
●Numbers
1. Mysterious Phonecall
2. Never Looking Back
3. Wrong Time,Wrong Place
4. Three Choices
5. Feel Free To Come By,Any Time You Want
6. A Short Story About Tofu
7. Put Me In Coach ,'cause I'm The Right Man For That Job
8. We've Made Some,Good Money,Man?
9. Off Limit
10. Gansster Groove
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