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2011年2月18日 (金)

一切の楽譜なしのガチンコセッションRaoul Bjorkenheim「Studio 1/ BOX」

R0010457
Musician●Raoul Bjorkenheim(guitar,viola)
Title●Box Studio 1(2008年)
■ディスクユニオンで購入

フィンランド出身のフリー系&爆裂系ギタリストRaoul Bjorkenheim(ラオル・ビョーケンヘイム)といえば北欧のフリー系ミュージシャンと組んだ「Scorch Trio」が有名ですが、今回はメンバーを総とっかえして新たなプロジェクトで臨んだアルバムがこれです。Morgan Agrenは「Mats/Morgan Band」の人ですが、残念ながらほかのお二人は存じ上げません。Trevor DunnはElectric Masadaに在籍していたそうですが、どちらにしてもフリー&アヴァンギャルドの境界線にいる人ばかりであることには違いありません。

資料によれば特に楽譜もなしにノープランのまま、4人が2日間スタジオに籠もって出来上がった音源であるとか。また、一切のオーバーダブや編集も加わっていないスタジオライブであるとか。そう書くとフリー三昧の破綻した内容を想像してしまいますが、内容は驚くほど整然としていて統一感が感じられます。才気あふれるミュージシャンがエゴ丸出しのインプロを応酬しているわけで、普通なら果てしなく拡散していくのですが、目に見えない求心力のようなものが機能しているがごとく一つの作品として成立しているわけで、これは奇跡の音源と言っても過言ではありません。とは言っても一般的には騒々しい音の連続ではありますが。

資料の引き移しで恐縮ですが、そもそもこのユニットは映像作家のフィリップ・ムラーキーのプロジェクトのために選ばれた4人のミュージシャンによる一過性のものだそうです。不勉強でこの映像作家を存じ上げないのですが、無粋な当欄は音から映像を思い浮かべる心の余裕などは一切なく、ただただ圧倒的な音の洪水の前に放心状態になってしまうばかりです。申し訳ありません。

●Musicians
Raoul Bjorkenheim / guitar,viola
Trevor Dunn / bass
Stale Storlokken / keyboard
Morgan Agren / drums

●Numbers
1.  untitled 9
2.  untitled 11
3.  untitled 7
4.  untitled 3
5.  untitled 13
6.  untitled 12
R0010458

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