OPETHのアコーステックサイド「Damnation」
Musician●Opeth
Title●Damnation(2003年)
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ストックホルム出身のデス&プログレッシヴメタルバンド「OPETH」が2003年にリリースした通算7作目のフルレンス。前年2002年リリースの「Deliverance」と対になった壮大な2部作構成になっています。前作「Deliverance」がデス声中心&ダークサイドとすると、この「Damnation」はノーマルヴォイス中心&リリカルな一面を中心に構成されています。
いわゆる疾走系のデスメタルを期待する人にとって、ここで聴かれるアコースティカルでリリカルとも感じられるサウンドは、かなり拍子抜けすることと思います。リーダー兼ボーカルのMichael Akerfeldt(ミカエル・オーカーフェルト)の歌声は、かのJohn Wettonを髣髴とさせる憂いを帯びたもので、単なるクリアーボイスでは終わらない奥深さを感じさせます。そんなところからKing CrimsonやUKあたりの70年代プログレファンをも惹きつける魅力があります。
凶悪なデスメタルを期待する人にとって、このアルバムだけ聴くと「何だつまらん」ということになってしまいますが、あくまでもOPETHの多面性のほんの一部として捉えるべきでしょう。前出の「Deliverance」と合わせて聴くことによって彼らの全貌が見えてくるはずです。動くOPETHを観たいという奇特な方には「Lamentations: Live at Shepherd's Bush Empire」(2004年)というライブDVDが用意されています。
●Musicians
Michael Akerfeldt / voice,guitar
Peter Lindgren / guitar
Martin Lopez / drums
Martin Mendez / bass
●Numbers
1. Windowpain
2. In My Time Of Need
3. Death Whispered A Lullaby
4. Closure
5. Hope Leaves
6. To Rid The Disease
7. Weakness
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