変態ベース奏者Jonas Hellborgの「超絶トリオ」
Musician●Jonas Hellborg(bass)
Title●Jonas Hellborg Group(1990年)
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スウェーデン出身の超絶&変態ベース奏者Jonas Hellborg(ヨナス・エルボーグ)。当欄ではShawn Laneがらみでちょくちょく取り上げていますが、Hellborgとしては初めて「Group」を名乗って作られたがこのアルバムです。1990年Day Eightレーベルからリリース。Day Eightがいまも現存するかどうかは不明ですが、ほぼHellborgの独占レーベルと言ってももよく、当時はほかにあのジンジャー・ベイカーが所属していました。
さてジャケットからして強烈なインパクトを放つこのアルバムですが今回はAnders Nordという10弦ベース奏者とJaime Salazarというドラム奏者による変則トリオ構成で臨んでいます。
Hellborgがリーダーになった作品は悉く凄まじいほどの破壊力をもつ仕上がりになるのですが、もちろんこのアルバムも例外ではありません。もはやジャンル分けなどは無意味なのですが、あえて表現すれば「ハードコア&ファンク&プログレ&ジャズロック」という案配。目まぐるしいほどの猛スピードで疾走したかと思いきや、予告なしのギアチェンジ、そして絶え間なく襲いかかる変拍子の嵐。ファズを極限にまで効かせた2本のベースが左右から前後から前頭葉を刺激しまくります。いやいや、相変わらずの「合法ドラッグ的作品」で、いやがおうにもトランス状態へと追い込まれていきます。
とは言え、よほどのベース好き、よほどのプログレ&ジャズロック好きでないと聴き通すことは難しいことは確かです。というわけでとても一般的なアルバムとは言い難いのですが、この手の音楽が好きな奇特な人はぜひ♪
●Musicians
Jonas Hellborg / fretless 4 string bass
Anders Nord / 10 strings bass
Jaime Salazar / drums
●Numbers
1. Look
2. Moving
3. Dread
4. Dead
5. Nord
6. Dog B.B.Q.
7. Dos Tempos
8. JB
9. Hey Yo
10. Ed
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