無名ミュージシャンAndrea Marcelliのソロ第2弾「Oneness」
Musician●Andrea Marcelli(drums,synthesizers)
Title●Oneness(1991年)
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イタリア出身のドラム奏者Andrea Marcelli(アンドレア・マルセリ)によるソロ第2弾です。1990年から1991年にかけてレコーディング。以前の記事でも触れましたが、まったく無名な存在だったMarcelliはデモテープを自分が尊敬するミュージシャンに送りつけてアルバム参加を募りました。そんな努力の結果、メジャーデビュー第1弾「Silent Will」にはMike SternやWayne Shorter、Allan Holdsworthなどのビッグネームが集まりました。今回ご紹介する「Oneness」はその続編的な作品です。
今回、Marcelliに賛同したミュージシャンは、Gary Thomas、Marc Johnson、Jimmy Johnson、Ralph Towner、ケイ赤城、Gary Willis、Allan Holdsworthとまたまた目眩がするようなビッグネームばかり。Allan HoldsworthとJimmy Johnsonは第1弾に引き続き継続参加ということになりますね。
前作「Silent Will」では「もう一人のギタリスト」としてMike Sternが参加していましたが、当欄は残念ながらあまり興味なし。しかし、今回は12弦クラシックギターの名手Ralph Townerとなれば話はまったく変わります。ラテンフレイバー溢れる快活なサウンドに、北欧の氷原を思わせる冷徹なTownerの12弦ギターが合うかと言えば若干不安もありますが、この奇妙なミスマッチ加減が逆に心地よい仕上がりに。Townerは#2「Oneness」と#8「Cloud」の2曲のみに参加ですが、正直もっと聴きたかったですね。
さて「第一のギタリスト」Allan Holdsworthは2曲に参加しています。#6「Moon」と#11「You Have To Wait」という曲ですが、「Moon」では当時凝っていたBaritoneギターでプレイしています。相変わらずのウネウネ、相変わらずのフレーズの連発で、Holdsworthの世界一色に染めてしまっています。相変わらずの唯我独尊ぶりですね。ケイ赤城のアコースティックピアノが好サポートをみせています。「You Have To Wait」では普通のギターを使っていますが、今度はやたらとダークなウネウネを連発しています。ただしプレイ時間が短く、ラスト曲にも関わらず「あれ?もうオシマイですか?」と拍子抜けの感もします。
このアルバムはジャケットデザイン違いのものも出回っているようですね。私が所有しているのはMarcelliがなにやら恍惚の表情を浮かべているほうのデザインです。どうもこちらのほうがレアなようです。
●Musicians
Andrea Marcelli / drums,synthesizer
Kei Akagi / piano
Gary Willis / bass
Ralph Towner / 12-string guitar
Marc Johnson / bass
Jimmy Johnson / bass
●Numbers
1. Again
2.. Oneness
3. Just Now
4. The Dance Of The Soul
5. Song For You
6. Moon
7. Alone
8. Clouds
9. The Dance Of The Soul
10. I'm Here
11. You Have To Wait
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