名セッションサックス奏者Steve TavaglioneのソロにHoldsworthが参加
Musician●Steve Tavaglione(sax)
Title●Blue Tav(1990年)
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ジャズフュージョン界周辺でちょくちょく名前を見かけるリード奏者Steve Tavaglione(スティーブ・タヴァローネ)が1990年にリリースしたソロアルバムです。ライナーを頼りにキャリアを探ってみると8年間もGeorge Bensonのサポートメンバーを務めていたり、EW&Fのアルバム制作に関わっていたりと豊富なキャリアの持ち主なのですね。
そんな背景もあって参加ミュージシャンが豪華絢爛です。最近ではJeff Beckと共演していた名ドラマーVinnie Colaiuta、売れっ子セッションギタリストMichael Landau、鍵盤楽器にDavid Garfield、ベースにAllan Holdsworthのバックを務めるJimmy Johnson、そしてテクニカル系ギタリストの大御所Allan Holdsworthと斯界の重鎮ばかり。
サウンドとしてはラテン系ファンクフュージョンという感じですが、Steve TavaglioneはSaxの電子版ともいうべきEWIとアルト、ソプラノを巧みに使い分けています。まあ、どちらかというと喫茶店のBGM的な心地良いサウンドなわけですが、当欄としての注目はHoldsworthが 1曲のみ参加した#9「Tsunami」という曲。Holdsworthのソロに参加していた経緯からのゲスト参加だと思われますが、相変わらず Holdsworthが参加すると作品全体の作風が一変してしまいます。ギターのみならずSynthaxeまで駆使したHoldsworth入魂のソロは一聴の価値あり。これまでのラテンフレイヴァーをすべてかき消すかのごとく、例によって唯我独尊の世界を築き上げています。
●Musicians
Steve Tavaglione / EWI、soprano sax,alto sax
David Garfield / drums,keyboard
Vinnie Colauita / drums
John Pena / bass
Michael Landau / guitar
Walt Fowler / trumpet,flugehorn
Lenny Castro / percussion
Mike O'Neil / guitar
Michael Fisher / percussion
Jimmy Johnson / bass
Allan Holdsworth / guitar,synthaxe,guitar pads
●Numbers
1. Kenya Dig It
2. Catalina
3. Sue-she
4. Black Cadillac
5. The Burning
6. Uncle Oil
7. Rapture
8. Blue Tav
9. Tsunami
10. The Burning(reprise)
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コメント
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ジミ-・ジョンソンとヴィニ-・カリウタが活躍するツナミが必聴!
投稿: サネヒロgym | 2016年9月19日 (月) 01時35分
サネヒロgymさま
コメントありがとうございます。これは隠れた名盤だと思います。Holdsworthの参加はバーター取引的な臭いがしますが、それはそれとして相変わらずの唯我独尊的なソロには圧倒されます。
投稿: 奇天烈音楽士 | 2016年9月19日 (月) 23時49分