「後期GONG」の別動隊「GONGZILLA」の1st
Musician●Gongzilla
Title●same(1995年)
■ディスクユニオンで購入
1970年代初頭から80年代にかけて活躍したフランスのプログレバンド「GONG」はヴィブラフォンを軸に置くという独自のスタイルと2人のパーカッション奏者が生み出す圧倒
的なポリリズムが特徴的で大変ユニークな存在でした。1976年には元Soft Machine、元Tony Williams New LifetimeのギタリストAllan Holdsworthを迎え「Gazeuse!」をリリースし、グループとしてのピークを迎えます。
1988年にグループは解散状態になりますが、数年後に元メンバーが集合して結成されたユニットがこの「Gongzilla」です。ユニット名とジャケットから容易に想像できるように「Gong」と「Gozilla」を合体させた造語でありますが、サウンド的には「後期Gong」のそれを踏襲しています。ユニットの中心メンバーはBon Lozaga(guitar)、Hansford Rowe(bass)、Benoit Moerien(vibes)ですが、特別ゲストとしてAllan Holdsworthが何と4曲も参加しています。
冒頭の「Gongzilla」はまさにゴジラ的な雄叫びでスタートするユニークな曲。Holdsworthは控えに回っていますが、Bon Lozagaの何とも浮遊感あふれるユニークなギターが面白い曲です。#2「Bad Habits」は傑作「Gazeuse!」を思わせる大変パーカッショナルな曲。満を持してHoldsworthのウネウネギターが縦横無尽に暴れまくっています。この曲を聴くためだけにこのアルバムを買っても損はないだろうと思わせるほどの熱演です。
ユニット名とジャケットデザインから受ける怪しげな雰囲気で何となく敬遠したくなるのですが、本当に怪しいのはオープニング曲だけなので、怖がらずにどうぞ(笑)。後期Gongファン、Holdsworthファンにとっても納得の1枚です。例によってHoldsworthはスポット的な参加でこの1枚のみでユニットを抜けますが、後任ギタリストとして怪人David Fiuczynskiが参加したライブ音源もなかなかの出来映えです。
●Musicians
Bon Lozaga / guitar
Hansford Rowe / bass
Benoit Moerien / vibes
Bobby Thomas / percussions
Allan Holdsworth / guitar on Gonzilla,Bad Habits,Almost You,Allan Qui?
Lionel Cordew / drums
Vic Stevens / drums
Ben Perowsky / drums
Samuel Row / vocalizing
●Numbers
1. Gonzilla
2. Bad Habits
3. Sing
4. Gongzilla's Dilemma
5. Mr.Sinister Minister
6. Almost You
7. Mezzanine
8. Hip-Hopnosis
9. Allan Qui?
10. Senna
11. Camel
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