変態ギタリストSteve Vaiの初ソロFlexable
Musician●Steve Vai(guitar)
Title●Flexable(1984年)
■Amazonより購入
かつてFrank Zappaバンドでギタリストを務めた「変態ギタリスト」Steve Vai(スティーブ・ヴァイ)によるソロ第1弾です。1984年発表当時は、アナログ盤ミニアルバムでしたが、CD化にあたって「Leftovers」というタイトルのボーナストラックが4曲追加されて、全15曲構成になっています。ちなみに旧A面が「Flexサイド」、旧B面が「Ableサイド」として位置づけられています。アナログ盤がリリースされた当時はまさに前代未聞の変態ギタリストの登場ということで、マニア筋では異常なほどの高評価を得ていたことはまだ記憶に新しいところです。とにかく「変な曲」「変なギタープレイと超絶技巧」「予測不能な展開」という変態ギタリストにとっては欠かせない3大要素を完璧に備えたギタリストは、おそらくVaiが初めてだったのではないでしょうか。
1曲目の「Little Green Men」でのわけがわからないチャット、聴いたことのない変拍子、そしてどこから飛んで来るかがまったく予想できない変態フレーズの嵐、とどれをもっても新鮮な驚きの連続で、いま聴き直しても新鮮さは失われていません。
極めつけは「Salamanders In The Sun」で聴かれる国籍不明のうねるような変態ギターでしょう。これだけギターという楽器がもつ表現力を極限まで追究したプレイヤーは、Vai以降をしても数えるほどですし、いまなお第一線を張る限りない表現力には驚きの一語です。亡きZappaの遺志を正しく継承するとともに、ギターとしての表現力にあくなき探求心をもつ稀有なプレイヤーが作り上げた素晴らしいアルバムはいまなお輝きを失っていません。
●Musicians
Steve Vai / guitars,vocals,bass,synthesizer,drum-programming
Scott Collard / keyboard,synthesizer
Paul Lemcke / keys
Stuart Hamm / vocals,bass
Bob Harris / trumpet
Greg Degler / flute
Larry Crane / piccolo
and more ...
●Numbers
1. Little Green Men
2. Viv Woman
3. Lovers Are Crazy
4. Salamanders In The Sun
5. The Boy/Girl Song
6. The Attitude Song
7. Call It Sleep
8. Junkie
9. Bill's Private Parts
10. Next Stop Earth
11. There's Something Dead In Here
12. Leftovers (Bonus Tracks): So Happy
13. Leftovers (Bonus Tracks): Bledsoe Bluvd
14. Leftovers (Bonus Tracks): Burnin' Down The Mountain
15. Leftovers (Bonus Tracks): Chronic Insomnia
« Brufordのメンバーと組んだ渡辺香津美の「Spice Of Life」 | トップページ | 名セッションギタリストCarl Verheyenの1stソロ »
「ロックギター」カテゴリの記事
- Jeff Beck / Loud Hailer(2016年)(2016.07.23)
- ROBIN TROWER / BEYOND THE MIST(1985年)(2016.01.17)
- ROBIN TROWER / ROCK GOES TO THE COLLEGE 1980(2015年)(2016.01.16)
- JIMI HENDRIX / FREEDOM ATLANTA POP FESTIVAL(2015年)(2015.12.26)
- 小川銀次さん亡くなる(2015.08.05)
« Brufordのメンバーと組んだ渡辺香津美の「Spice Of Life」 | トップページ | 名セッションギタリストCarl Verheyenの1stソロ »
コメント