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2010年12月27日 (月)

変態&奇天烈系ギタリストRon Thalの2nd「Hermit」

R0010306






Musician●Ron Thal(guitar,vocals)
Title●Hermit(1996年)
■Gemm.comより入手

変態&奇天烈系ギタリストの最終兵器Ron Thal(=Bumblefoot、ロン・サール)の2ndです。1st「The Adventures of Bumblefoot」で我々の度肝を抜いてくれたのですが、間髪を入れずにリリースされたこの2ndでもいい意味で我々の期待を裏切ってくれました。というのも、オールインストで通した1stに対して、ここでは1曲を除いてすべての曲がボーカル入り。しかも、自らボーカルをとるという二重の驚きです。

最初の曲「Zero」は唯一のインストナンバーですが、曲調はいきなりダークでヘビーなリフで始まるブラックサバス風のハードロックです。何と10代の時に書いた曲だとか。おやおや、作風が変わったのかな、という感じでいきなり「裏切り一発」。以降、ツェッペリン風あり、ラップあり、アコースティックありと何でもありの世界へと突入していくので、結局はデビュー作でも感じられた彼独特の「おちょくり感覚」が全面にあふれることになります。ギタープレイヤーとしてはSteve Vaiあたりに通じるものをたぶんに感じさせますが、古くを辿ればFrank Zappaに行き着くわけで、当欄としては勝手に「生けるFrank Zappa」と勝手に呼んでいます。

ライナーによればRon Thalは自宅のスタジオでほとんどのパートを一人で作り上げてしまったということ。まさに「一人Zappa状態」ということで、その奇才ぶりがいかんなく発揮されている作品です。また、このように密室にこもって作品を作り上げる「引きこもり系ギタリスト」の先鞭をつけたとも言えるでしょう(ゲスト扱いのミュージシャンの音源は後からオーバーダブされたものです)。

●Musicians
Ron Thal / vocals,guitar,bass

Mike Meselsoln / drums
Daniel Alvaro/ sax
Suzanne Bass / cello

●Numbers
1.  Zero
2.  Hermit
3.  Fatback
4.  Freak
5.  Sweetmeat
6.  I Can't Play The Blues
7.  Gray
8.  Unsound
9.  Goodbye
10. Rowboat
11. Hangup
12. Every Time I Shake My Head (It's Like Christmas)
R0010307

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ロックギター」カテゴリの記事

コメント

こんにちは

変態ギタリスト作品を漁盤していくと、どうしてもたどり着いてしまう感があるRon Thal ですが、テクニックは確かに素晴らしいですね。Zappa系の方とは知りませんでした。(勉強になりましたm(_ _)m)

それに一時期使用していたSwiss Cheeseギターもたまらなく魅力的です。本国ではレプリカのミニチュアが販売されていますのでRon Thalの人気者ぶりも、おしてはかるべし… というところでしょうか。
http://www.bumblefoot.com/store/axeheaven/cheeseguitar.htm

「引きこもり系ギタリスト」としてはオーネット・コールマンの系譜上にある由緒正しき?変態ギタリストJef Lee Johnson もあげられますね。
本人名義の「Singularity」や、James Cater名義の「Layin' In The Cut 」でユニークなギタリズムを堪能する事ができます。

ちょっと脱線してしまいましたが、ではでは~

コメントありがとうございます。

Ron ThalとRon Jarzombekの2大Ronさんは変態ギターを語るうえでは欠かせない重要人物ですよね。Ron Thalはボーカルをとるようになってから、変態度が一段と強まったように感じています。
DVDも出回っておりますので、機会がありましたらぜひどうぞ!

http://www.baldfreak.com/releases_bumb_rma.html

Zappa系というのはあくまでも個人的な見解です。この手の変態ギターはSteve Vaiがパイオニアだろうと考えていたら、Zappaに行き着いた次第です。

Jef Lee Johnson は実はよく聴いたことがありません。ちょっくらチェックしてみます!情報ありがとうございます!

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