ジミヘンフォロワーRobin Trowerの7th「Victims Of The Fury」
Musician●Robin Trower(guitar)
Title●Victims of the Fury(1980年)
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ちょいちょいTrowerネタで恐縮です。元プロコルハルムのギタリストにしてジミヘンフォロワーの第一人者、Robin Trower(ロビン・トロワー)によるスタジオ盤7作目。1980年の作品です。5作目「In City Dreams」と「Caravan To Midnight」でベースを務めたRustee Allenが脱退し、James Dewer(ジェイムス・デュワー)がベースとボーカルを兼任するという初期のトリオ構成に戻っています。ドラムは継続してBill Lordan。
5作目「In City Dreams」、6作目「Caravan To Midnight」でポップ路線に転換したTrowerですが、やはりコアなファンにはいささか不評だったようで、この作品では本来のブルースサウンドへと原点回帰しています。Trowerのギターはいままでになくヘビーでうねりまくり、本来のポジションに戻ったDewerのボーカルも冴えに冴えわたっています。やはり前2作は無理していた部分が少なからずあったのでしょう。
アルバムタイトル曲の「Victims of the Fury」をはじめ、凶暴なソロが破壊的な魅力を振りまく「The Ring」「Into The Flame」など、まるで水を得た魚のように全曲でTrowerのギターが生き生きと躍動しています。「やはりこのトリオ構成に限る!」と溜飲を下げた傑作です。
全体的に実にヘヴィーなブルースナンバーの連続でかなりの聴き応えがあるのですが、ラスト「Fly Low」という曲は実にリリカルで美しいナンバー。最後になってしっかりとクールダウンしてくれる心憎い構成はわかっていてもため息が出るほどの素晴らしさです。
●Musicians
Robin Trower / guitar
James Dewer / bass,vocals
Bill Lordan / drums
●Numbers
1. Jack And Jill
2. Roads To Freedom
3. Victims Of The Fury
4. The Ring
5. Only Time
6. Into The Flame
7. The Shout
8. Madhouse
9. Ready For The Talking
10. Fly Low
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