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2010年12月11日 (土)

ジミヘンフォロワーRobin Trowerの4th「Long Misty Days」

R0010164






Musician●Robin Trower(guitar)
Title●Long Misty Days(1976年)
■HMVで購入

元プロコルハルムのギタリストにしてジミヘンフォロワーの第一人者、Robin Trower(ロビン・トロワー)が1976年にリリースしたスタジオ盤としては4作目です(途中にストックホルムでの「LIVE!」が入り込みます)。メンバーは前作「For Earth Below」から加入したBill Lordan(ドラム)と不動の相方James Dewar(ベース&ドラム)。

前作から基調作風であるブルースに加えてファンク色が加わりましたが、ここでは一転してポップ色が色濃い作風に変貌を遂げています。最も象徴的と言えるのがRスチュワートのヒット曲「Sailing」をカバーしている点でしょう。アルバムからシングルカットされた「Caledonia」もキャッチー&ポップで売れ線を狙った感がありありと伺えます。

Trower自身がマーケットを意識したかは分かりませんが、初期のアルバムよりも格段に聴きやすくなった反面、ジミヘンフォロワーとしての色合いは確実に薄まってしまいました。したがって、初期からのファンにとっては何とも複雑な印象を感じたことは否めません。作品自体、決して出来が悪いというわけではないのですが、今後の展開に一抹の不安を感じてしまうことも事実。「杞憂に終われば…」という不安が次作「In City Dreams」で悪いことに的中してしまうのです。

考えてみればこのアルバムがリリースされた1976年前後というのは、ロック界にとって実に中途半端な時期。HR界ではDeep Purpleが姿を消しつつあり、プログレ界でもCrimson解体の余波から雨後の竹の子のごとくバンドが生まれたり、人知れず姿を消したり。そうこうしているうちにパンクショックが勃発するわけですが、Trowerのようなオールドスタイルのロックにとっては逆風しか吹いていなかったはずです。作風、芸風のブレもいま考えてみると仕方がないことだったのかもしれません。

ネガティブな内容ばかり書き連ねましたが、カッティングが実に格好いい「Caledonia」やヘヴィー極まりないブルースナンバー「S.M.O.」など後世に残る名曲が放つ魅力は決して色褪せません。

●Musicians
Robin Trower / guitar
James Dewer / bass,vocals
Bill Lordan / drums

●Numbers
1.  Same
2.  Long Misty Days
3.  Hold Me
4.  Caledonia
5.  Pride
6.  Sailing
7.  S.M.O.
8.  I Can't Live Without You
9.  Messin The Blues
R0010165

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