Hellborg & Laneの超絶ライブ「Time Is The Enemy」
Musician●Jonas Hellborg(bass)
Title●Time Is The Enemy(1996年)
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新生マハヴィシュヌ・オーケストラのベース奏者を務めた、スウェーデン出身のJanas Hellborg(ヨナス・エルボーグ)が率いる超絶ユニットによるライブアルバムです。メンバーはメンフィスが生んだギターモンスターShawn Lane(ショーン・レーン)とドラムのJeff Sipe(ジェフ・サイプ)という最強の構成。1996年に複数の都市で行われたライブ音源を収めたものです。この3人が揃うと常に驚くべき圧倒的な演奏が聴かれるのですが、もちろんこの作品も大きく期待を上回る素晴らしい出来ばえです。
ギターのShawn Laneのプレイは恐らく人間の限界を超えているのではないかと思われるほどの超絶技巧の持ち主ですが、この人はいつになったら休むのだろうと思うほど、ちょっとした隙間を見つけてはフレーズの嵐を叩き込んできます。いつもなら圧倒的なギターに加えて例の「怪鳥音」のようなボーカルが聴かれるところですが、今回は怪鳥音を封印しギター1本で勝負しています。
もちろん、Shawn Laneのプレイを支えるHellborgとSipeの2人が作り出すうねるようなリズムもかなり強力です。残念ながらShawn Laneは2003年9月に40歳という若さで夭折してしまい、この超ド級トリオの演奏を聴くことは2度とかないませんが、ジャズロック史に永遠に残るであろう傑作であることは疑いありません。
この作品、長らく版元で絶版状態で入手困難でしたが、2005年にリマスタリングされて新ジャケットで発売されました。コアなジャズロックファンであるならば、これは必聴のライブ音源であることを力説しておきます。ギター好きも、変態ベース好きも、ドラム好きもすべてが満足できる作品にはそうそう出会えるものではありません。
●Musicians
Jonas Hellborg / bass
Shawn Lane / guitar,voice
Jeff Sipe / drums
●Numbers
1. Heritics
2. Wherever You Walk
3. Space Time Continuum
4. The King's Letter
5. Baura A Soldani
6. Time Is The Enemy
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