Jeff Beckの最新ライブ音源をオンデマンドCDで聴く
Musician●Jeff Beck(guitar)
Title●Live And Exclusive From The Grammy Museum(2010年)
■Amazon USAで購入
以前の記事でJeff Beckの最新ライブ音源がネット配信限定でリリースされたことをお伝えしました。一般的にはリアルCDがいよいよ低調傾向にあって、こうした売り方が今後は主流になっていくのではという見解がなされているようです。私が@abjohn5420名で開設しているTwitter上でもそのような声が聞かれました。うーん、これも時代の趨勢といえば確かにそうなのですが、アナログから始まってCDを経てきた世代としては、そう簡単に割り切れるものではないのです。
音楽のネット配信について当欄が危惧するポイントをあげますと、
①、素晴らしい音源をより多くの人にという意味で、ネット配信限定という手段が認識されるにはあと2、3年の時間がほしい。
②、アナログ~CD時代では、本体に付属する「ライナーノーツ」が貴重な情報源になっていた。アーティスト情報、楽曲情報、周辺情報などが盛り込まれた良質なライナーによって、趣味としての音楽をより広げたり深めることができた。ところが、ネット配信ではそうした付加価値へのケアがまだまだ不十分。
大きくはこの2点ですが、特に②に関しては何とかしてほしいところです。このアルバムに関してもiTunesでは共演アーティストや楽曲情報などが一切なく、ネット情報などで自ら補足するという状況でした。もしかしたら、こうやってネットで自ら情報を得ることも音楽を楽しむうえでの必須要件、常識ということなのでしょうか。その意味では、CDを手にした時点であらかたの情報が得られるパッケージ商法の否定ということですね。
このオンデマンドCDはAmazon USAのみが販売しています。要はMP3音源をCD-Rに焼いてそれを商品にしているのです。Amazon USAにとっては原則的には発注があってからCD-Rに焼くので、大量に在庫を抱えるというリスクも回避することができます。オンデマンド販売はコストダウンが最大のポイントですから、ジャケットも紙質が悪くペラペラ。それでも最低限のクレジット情報は記載されています。
このCD-Rは最近になってディスクユニオンなどで店頭発売されていますが、おおむねの価格帯は2300円前後のようですね。ちなみに私は郵送料込み(Air Mail)で約1400円で入手しました。国内価格との1000円近くの差額は、関税とお店の利益でしょうね。iTunesでの映像付き音源は2400円。そう考えると、どうやって入手するかという問題もさることながら、財政状況に応じたより的確な情報収集力が求められるような気がしてきました。ところで、ただ「売らんかな」的に商売のことだけを考えれば、このCD-R限定でボーナストラックをつけますよ、私なら。
●Musician
Jeff Beck / guitar
Jason Rebello / keyboards
Narada Michael Walden / drums
Rhonda Smith / bass
●Numbers
1. Corpus Christi Carol
2. Hammerhead
3. Over The Rainbow
4. Brush With The Blues
5. A Day In The Life
6. Nessun Dorma
7. How High The Moon
8. People Get Ready
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