ジャーマンJAZZROCKの権化「MATALEX」のJazz Grunge
Musician●Matalex
Title●Jazz Grunge(1995年)
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ドイツ出身のジャズロックバンドの最右翼的存在「Matalex」による1995年の2ndです。1stで強烈な超絶技巧と妥協を許さないハードコアなジャズロックを世に送り出し、この作品では一段とパワーアップさせたサウンドを聴かせてくれています。メンバーはジャズロックギターの第一人者Alex Gunia、Mat Junior(キーボード)、Arnd Geise(ベース)、Jolt Nickel(ドラム)の固定メンバーに加えて、彼らと親交が深いRandy BreckerやスーパードラマーSteve Smithが加わりさらに重厚なサウンドを聴かせてくれます(それぞれ1曲ずつ参加)。ちなみに「Matalex」のバンド名の由来は、Mat JuniorとAlex Guniaの頭文字をそれぞれ組み合わせた造語です。
「Matalex」のサウンドはジャーマン魂にあふれた一切の妥協を許さないハードかつテクニカルな演奏が特徴ですが、オープニング曲「Beauty of the Beast」から全速力で疾走しまくり、無尽蔵と思わせるほど徹底したスピード感と体力には惚れぼれします。個人的なお好みはラスト「Hardcore」。タイトルの通り、これまた全速力で突っ走りながら、メロウなサウンドが最大の聴きどころです。ギターのAlex Guniaの超絶プレイもなかなか聴かせます。この人は若干ですがAllan HoldsworthやScott Hendersonの匂いを感じさせてくれます。よってギターファンも要注目です。
日本ではいまひとつ知名度が低いと思われる「Matalex」ですが、ジャズロックファン、ギターファンにとってはぜひ押さえておきたい傑作です。ちなみに「Live」もお勧めです!
●Members
Alex Gunia / guitar
Mat Junior / keyboards,piano,synthesizer
Arnd Geise / bass
Jolt Nickel / drums
Randy Brecker / trumpet on X-Perience
Steve Smith / drums on Hardcore
●Numbers
1. Beauty Of The Beast
2. Matalex
3. B-Funkt And Bang Your Head
4. Jazz Grunge
5. X-Perience
6. No Merci
7. Mat Blues
8. Tritonologie Of Life
9. Like The Morning Sunrise
10. Apples Blues
11. First Time
12. Hardcore
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