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2010年11月29日 (月)

Gary Husbandの豪華絢爛ゲストソロ「Dirty & Beautiful Vol.1」

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Musician●Gary Husband(drums,keyboards)
Title●Dirty & Beautiful Vol.1(2010年)
■Amazonより購入

John McLaughlinやAllan Holdsworthなどの大物ギタリストとの共演で有名なGary Husbandによる最新作です。2010年リリース。自身名義としては8作目だそうです。この人、そんなに多作でしたっけ。そういえばHoldsworthのカバーを得意の(?)ピアノでカバーするという腰巾着ぶりを発揮した痛い過去もありました。

このアルバム、夏過ぎあたりからお世話になっているTwitter上でけっこうな噂になっていまして、当欄としてもいち早く予約注文をしていた次第です。何せゲストミュージシャンが凄いのなんのって!

Allan Holdsworth
John McLaughlin
Steve Hackett
Robin Trower
Steve Topping
Jan Hammer
Jerry Goodman
Jimmy Johnson
Mark King

などなどとキラ星のごとくスターミュージシャンの名前がズラリと並んでいます。これを買わずして!と意気込まない音楽ファンがおりましょうか、という感じです。さて、期待に胸を躍らせて聴いてみたところ、出てくるのは「??」の連続。実はいくつかのブログを拝見してこのアルバムに関するネガティヴ情報は察知していたのですが、それでも自分の耳で確かめるまでは、と思っていました。まあ、いろいろな表現方法はあるとは思いますが、当欄なりの感想としては「素材の良さを生かせないなら作品など作るものではない!」に尽きます。誘導的な言質はあまりとりたくはないのですが、何とまあこんな味もコクもない薄っぺらい作品にしてくれたな、という感じです。

と文句ばかり並べていますが、それでも聴かせる楽曲は何曲かあるので若干触れておきます。

#1  Leave 'Em On

ギターにHoldsworth、鍵盤にJan Hammer、ベースにJimmy Johnsonを迎えた怪しげな曲。ライナーを担当している某工藤氏は苦しげな評価を与えていますが、これはHoldsworthというよりもHammerのために作られたような曲。まあ、イントロはHoldsworthの独自世界ですが、これで終わりですか!というくらいバッキングに徹しています。インド風フレーズで怪しく立ち回るHammerのプレイは確かに面白いです。冷静になってクレジットを見たらHoldsworthの曲でした。

#3  Between The Sheets Of Music

Jan Hammerの曲。Holdsworthが参加。変哲もないミドルテンポの曲ですが、途中からテンポアップしてから入り込んでくるJerry Goodmanのヴァイオリンが何とも狂気に満ちていて面白い仕上がりになっています。Holdsworthはあくまでもバッキングに徹しています。Husbandのドラムは佳境に入るとバタバタする悪い癖がありますが、どうも改めるつもりがないようです。

#6  Dreams In Blue
Husbandの曲。もう一人の大物ゲスト、McLaughlinが参加。マクラフリン先生はいきなり飛ばし気味にソロを連発しています。流石の大物感と存在感を存分に発揮してくれています。HusbandもJimmy Johnsonも御大の前では真面目に緊迫感あふれるプレイになっています。アルバムの中で最も聴かせる曲。やっと溜飲が下がります。欲を言えばマクラフリンとHammerの久しぶりの共演が聴きたいところですが、冷静になって考えると第1期マハヴィシュヌ時代に横暴な御大から逃亡した「前科」があるので無理な話でした。

というわけで、個人的に「おお」と思えた曲をあげてみましたが、今度は「?」がついた曲を。

#4  Yesternow-Preview
言うまでもなく帝王Milesの楽曲。何とジミヘンフォロワーの第一人者であるRobin Trowerが参加。相変わらずのブルースギターを弾きまくっていますが、原曲が判別できるのはベースラインのみというトホホなアレンジ。わざわざ大ベテランを担ぎだした意味がわかりませんし、しかも1分も経たないうちにフェードアウトするし…。

#10  The Maverick
かつてHoldsworthが大絶賛したと言われる変態フレーズの使い手Steve Toppingが久々に登場。相変わらずの妙なアルペジオから入るのですが、どうも最後まで乗ってきません。ソロに入ると思わせて単調なカッティングで誤魔化されたと思ったら、またアルベジオに戻り…。結局、ソロは弾きたくないのね、というやらずボッタクリのようなプレイ。Topping自身もやる気がないのならオファーを断るべきですよね。考えてみたらToppingとHusbandは80年代初頭に自主制作盤を作った仲で、いわば昔からの腐れ縁での登場のようです。

#11  Boulevard Baloneyo
Husbandの曲。明記はされていませんがHoldsworthがシンタックスで臨んでいます。結局、Husbandの鍵盤と共食いする結果になってしまい、御大が参加していることすら気がつかないというダメダメアレンジに終始してしまっています。

#13  Boulevard Baloneyo Revisited
#11のBoulevard Baloneyoの別テイクのようです。日本盤のみのボーナストラックです。とはいえ低調な#11から劇的に変わっているというわけではなく、散文調で冗漫なまるで練習曲もような感じ。唯一の救いは御大がチラッとソロを弾いていることだけです。でもこれで「ほれ、ボートラだよ」と押しつけがましく言われても…。トホホ。

というわけで何ともネガティヴなご報告に終始してしまい、大変恐縮です。もちろんこれは個人的な感想ですから、当たり前のことですがご自分の耳で確認されることをお勧めします。総じて言うと、特にHoldsworth目当てに購入した人にとっては大きな不満が残る結果に。どうもタイトルからして「第2弾」が出るような感じで実際に早めれば来年春にはリリースとか。さて次も買うかというとかなり微妙な心境であることは確かです。

●Musicians
Gary Husband / drums,keyboards
Allan Holdsworth / guitar.synthaxe
John McLaughlin / guitar
Steve Hackett / guitar
Robin Trower / guitar
Steve Topping / guitar
Jan Hammer / keyboards
Jerry Goodman / violin
Jimmy Johnson / bass
Mark King / bass

●Numbers
1.   Leave 'Em On
2.   Bedford Falls
3.   Between The Sheets Of Music
4.   Yesternow-Preview
5.   Afterglow
6.   Dreams In Blue
7.   Ternberg Jam
8.   Moon Song
9.   Swell
10.  The Maverick
11.  Boulevard Baloneyo
12.  Alverstone Jam
13.  Boulevard Baloneyo Revisited
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