英国フリージャズの夜明け。John Surmanの発掘セッション音源
Musician●John Surman(baritone sax)
Title●Way Back When(1969年)
■ディスクユニオンで購入
イギリスフリージャズ界の雄、John Surman(ジョン・サーマン)は1960年代後半から1970年代前半にかけておびただしい数のセッション活動を行っていますが、この作品はお蔵入りになっていた貴重音源です。収録は1969年10月ごろ。あの名盤「The Trio」結成前の友人達との「お別れセッション」の模様を収めたものです。メンバーはJohn Taylor(e-piano)、Brian Odgers(bass)、John Marshall(drums)、Mike Osborne(alto sax)。
この収録と前後してSurmanによるリーダー作「How Many Cloud Can You See?」やJohn McLaughlin名義の「Extrapolation」「Where Fortune Smiles」の冒頭で聴かれた例のテーマが高らかに鳴りわたるこのアルバムは、とてもセッションとは思えないほどの出来ばえです(「Where Fortune Smiles」での曲タイトルは「Glancing Backwards」)。前3作との比較では音質も格段に良好で驚くばかり。決め手は強力リズム隊が実に丁寧でキメ細かい仕事をしてくれている点で、ジョン・サーマンは自由自在に躍動しています。McLaughlinとの緊張感あふれるセッションも魅力的ですが、こちらはよりジャズ的ですね。また、John Taylorのエレピが絶妙なスパイスとして利いていることも見逃せません。
●Musicians
John Surman / baritone & soprano sax
John Marshall / drums
Mike Osborne / alto sax
Brian Odgers / bass
John Taylor / electric piano
●Numbers
1. Way Back When pt1
2. Way Back When pt2
3. Way Back When pt3
4. Way Back When pt4
5. Owl Shead
6. Out And About
« 日本にもいた!Greg Howe系テクニカル集団TRI-Offensive | トップページ | マクラフリン&ジャコパス&ウィリアムスのガチンコライブ「Trio Of Doom」 »
「ジャズロック」カテゴリの記事
- 【追悼】Larry Coryell亡くなる(2017.02.22)
- Brand X / Missing Period(1976年)(2016.09.11)
- Gary Burton / Live at Newport '67(1967年)(2016.06.18)
- 是巨人 / Arabesque(2004年)(2016.05.22)
- JOE FARRELL / JOE FARRELL QUARTET(1970年)(2016.01.31)
« 日本にもいた!Greg Howe系テクニカル集団TRI-Offensive | トップページ | マクラフリン&ジャコパス&ウィリアムスのガチンコライブ「Trio Of Doom」 »
コメント