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2010年10月25日 (月)

インギーの真摯なプレイが印象的なALCATRAZZライブ

Dscf6082






Musician●Alcatrazz
Title●Live Sentence(1984年)
■ディスクユニオンで購入

元Rainbow、MSGのボーカル、グラハム・ボネットが結成したAlcatrazzの初来日ライブを収録した音源です。1984年1月28日、中野サンプラザにて収録。

ご存じのように半ばクビ同然にRainbow、MSGを脱退したボネットが「いかに再起しているか」が注目されたライブですが、先行して発売されたグループデビューアルバムがことのほか出来がよかったので、全国の(?)HMファンの注目を一身に集めた来日公演となりました。

しかし、このライブ音源をお聴きになった方はご存じのように、ボネットの喉が本調子ではなく、せっかくのお披露目公演にまたしても水を差した形になってしまいました。喉を痛めてしまうのはボネットのような力唱型というか、がなり立て型のボーカリストの宿命とも言えるのですが、それにしてもこの人は肝心なタイミングで味噌をつけてしまうようです。運がないというか、間が悪いというか。

事実、アルバムオープニング「Too Young To Die,Too Drunk To Live」ではいきなり音程を外しまくり、何なんだこの人はと仰天した記憶があります。よくぞまあ、こんなひどい出来ばえで商品化してしまうなぁ、と。結局、ボネットのボーカルは最後まで回復することなく、またしても汚点を残すはめに。そういえばキーボードもいま聴き直すと酷いですね。

そんなわけでボネットのせいで低調に終わってしまった来日公演でしたが、唯一の「救い」は、新たなギターヒーローYngwie Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン)の存在です。すでにスタジオ盤で抜きん出た実力ぶりを見せつけていたので、ファンにとっての興味は「じゃあ、ライブではどんなもんじゃい」が興味の的だったと思います。そんな衆人監視のもとでもしっかり答えを出せるのが、スターの証です。当日、中野サンプラザに駆けつけた多くのギター小僧を感嘆させたことは言うまでもありません。期待を見事に裏切ったボネットは終始痛々しい姿を観衆のさらし、対照的に若きインギーは一躍スターダムにのし上がった一夜だったわけです。政権交代ですね。どさくさ紛れに言いますと、キーボードも酷いです。

当日の映像はVHSとしても発売され、いままで謎とされたインギーのプレイを目の当たりにすることができました。まあ、何という真摯なプレイなのでしょう。一音、一音をしっかりと丁寧に繋いでいくギタープレイには、実に好感がもてます。しかし、これもご存じのように蝶よ花よともてはやされ大金を得たうえに、暴飲暴食を重ねたインギーは、その代償としてロックスターにはあるまじき体型へと変貌を遂げていきます。同時にギタープレイも手抜きが目立つようになり、若くして獲得した栄光に自ら泥を塗ることに。ダイエット、リバウンド、そしてまたダイエットを繰り返すうちに、輝きを失ってしまった感があります。ちなみに最近になってDVD化されたようですが、個人的にはちょっと食指が動きません。

●Musicians
Graham Bonnet / vocals
Yngwie Malmsteen / guitar
Gary Shea / bass
Jan Uvena / drums
Jimmy Waldo / keyboards

●Numbers
1.   Too Young To Die,Too Drunk To Live
2.   Hiroshima Mon Amour
3.   Night Games
4.   Island In The Sun
5.   Kree Nakoorie
6.   Coming Bach
7.   Since You've Been Gone
8.   Evil Eye
9.   All Night Long
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