Trilok GuatuのソロにMethenyが参加
Musician●Trilok Gurtu(drums,tabla,per)
Title●Crazy Saints(1993年)
■Gemm.comより購入
インド人パーカッション奏者Trilok Gurtu(トリロク・グルトゥ)によるソロアルバムです。Trilok Gurtuはジャズ・フュージョン関連の作品でかなりの頻度で名前を目にします。有名どころでいえばJohn McLaughlinのロイヤル・アルバート・ホールでのライブ盤でしょうね。その豊富なキャリアと幅広い人脈からでしょうか。このソロアルバムには綺羅星のごとく豪華メンバーが参加しています。Pat Methny(ギター)、Joe Zawinul(キーボード)などのビッグネームも見られます。レコーディングは1993年5月から6月にかけてドイツで行われていますが、レーベルを見るとCMPレコード。確かChad WackermanなどのソロアルバムもCMPだったはずで、目立たないながらも良質なフュージョンアルバムを制作しているようです。
個人的な興味の的はPat Methnyなのですが7曲中2曲に参加。オープニング曲「Manini」ではインド風のヴォイスが厳かに流れる中、Trilok Gurtuのこれまたエスニカルなポリリズムが全体を支配し始めるともうたまりません。満を持してMethenyの登場ですが、これが実にツボを押さえたプレイで何とも幻想的な曲に仕上がっています。単純に「癒しのジャズロック」とも形容できますが、その実、じっくり聴き込むとなかなかの静かな迫力を秘めています。この1曲のためにアルバムを買っても十分お釣りが返ってくるのではと思うほどの名演、名曲です。
正直な話、Metheny目当てで買った作品ですが、思いがけない掘り出し物に当たりました。「インド音楽は抹香臭くてどうも…」という向きもあるかもしれませんが、あまりインド臭を感じさせないあたりが、アレンジ力の絶妙さなのでしょう。
●Musicians
Trilok Gurtu / drums,tabla,dol,kanjira,percussions
Shobha Gurtu / voice
Pat Metheny / guitar
Daniel Goyone / piano,keyboards
Marc Bertaux / bass
Louis Sclavis / bass clarinet,clarinet,soprano sax
Ernest Reijseger / cello
Joe Zawinul / keyboards.bass keyboards,piano
●Numbers
1. Manini
2. Tillana
3. Ballad For 2 Musicians
4. The Other Tune
5. Blessing In Disguise
6. Crazy Saints
7. No Discrimination
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