ジミヘンのブルース集
Musician●Jimi Hendrix(guitar)
Title●Blues(1994年)
■ディスクユニオンで購入
永遠のギターヒーローJimi Hendrixの死後、多くの未発表音源が発掘されましたが、数ある編集盤の中でも最も優れていて、かつ一本も二本も筋が通った編集盤が、この「Blues」ではないかと思っています。正規リリース音源、未発表音源を含めてジミヘンのブルースナンバー11曲を厳選のうえ収録しています。
まずは「Hear My Train A Comin'」のアコースティックヴァージョンからスタート。この曲はドキュメント映画「Jimi Hendrix」でも映像を観ることができますが、ジミヘンが12弦ギター1本で実に哀愁たっぷりに歌い上げます。この曲を1曲目に据えた制作者のセンスには脱帽です。「Voodoo Chile Blues」の元曲は傑作「Electric Ladyland」に収録されている代表曲ですが、これは未発表ヴァージョン。「Electric Ladyland」でのテイクよりもラフでワイルドな感じです。そして、ラストは再度「Hear My Train A Comin'」で締めますが、今度は聴きなれたエレキヴァージョン。ウーン、実に泣かせる構成です。
ジミヘンはロックギターのカテゴライズで語らえることが多いように思いますが、あえて言うまでもなく優れたブルースマンです。下積み時代は数々のブルースバンドを渡り歩いて腕を磨いていました。そういえば、ジャケットには歴代の錚々たるブルースメンが並んでいます。この素晴らしいジャケットを見ているだけで、時間を忘れてしまいますね。Albert King、B.B.King、Chuck Berry、Buddy Guy、Howlin' Wolf、Robert Johnson…あまりに濃い顔を眺めているとなぜかゲップが出てきます。胃にもたれますね。
●Numbers
1. Hear My Train A Comin'(acoustic)
2. Born Under A Bad Sign
3. Red House
4. Catfish Blues
5. Voodoo Chile Blues
6. Mannish Boy
7. Once I Had A Woman
8. Bleeding Heart
9. Jelly 292
10. Electric Church Red House
11. Hear My Train A Comin'(electric)
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