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2010年9月13日 (月)

JBUの本領発揮!Black & Blues

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Musician●James Blood Ulmer(guitar)
Title●Black And Blues(1990年)
■ディスクユニオンで購入

フリー系ジャズの大御所、オーネット・コールマンが提唱した「ハーモロディック理論」の継承者、James Blood Ulmer(ジェームス・ブラッド・ウルマー)が1990年にリリースした渾身の1作です。

Ulmerは1942年生まれですからJimi Hendrixなどと同世代のベテランギタリストですが、日本で知られるようになったのは1980年代に入ってからという「超遅咲き」の典型です。一時期はレコード会社の戦略からか「ジミヘンの再来」と言われていましたが、これもジミヘンと同じ年という理由から。本来はジャズ畑の人で、オーネット・コールマンが提唱したハーモロディック理論を体現できる唯一のプレイヤーです。メンバーはRonald Dryton(ロナルド・ドレイトン、ギター)、後期コルトレーンのキーマン、ラッシド・アリの息子Amin Ali(アミン・アリ、ベース)、コールマン楽団でプレイしていたGrant Calvin Weston(グラント・カルヴィン・ウェストン、ドラム)という構成です。

「Black Rock」(1982年)以降、ストリングスとの共演やヴァイオリンの導入など模索を続けてきたウルマーですが、ここでは「Black Rock」当時のメンバーと組むことによって、原点回帰を志向しています。オープニングの「Burning Like Love」は「Black Rock」を髣髴とさせるハードファンク。あまりにも格好いいリズムとゴリゴリ感満載のウルマーのギターと独特のボーカルとがばっちりと決まっています。最初から最後までこれでもか!とゴリゴリと押しまくるとてつもないパワーとリズム隊との絶妙なコンビネーションから生まれる独特のグルーヴ感は、近来まれにみるハイテンションぶりです。まるで息を吹き返したかのように暴れまくるウルマーは、「ジミヘンの再来」という陳腐な表現を乗り越えて、前人未踏の世界へと足を踏み出しているようです。

●Musicians
James Blood Ulmer / guitar,vocals
Ronald Dryton / guitar
Amin Ali / bass
Grant Calvin Weston / drums

●Numbers
1.  Burning Like Love
2.  Crying
3.  Lady Of Colours
4.  Tower Of Power
5.  New York Day
6.  Make It Right
7.  Sigh Language
8.  No Other Lover
9.  Updown
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