Holdsworth系ギタリストJonathan Kreisbergのソロ
Musician●Jonathan Kreisberg(guiitar)
Title●Jonathan Kreisberg Trio(1997年)
■Gemm.comより購入
1990年中盤、アメリカはフロリダ州を中心に活躍したジャズロックグループ「Wyscan」(ウィスカン)のギタリスト、Jonathan Kreisberg(ジョナサン・クレイズバーグ)による初ソロアルバムです。1997年リリース。メンバーはVincent Verderame(ベース)、Javier Carion(ドラム)というトリオ構成です。
「Wyscan」は後期GongやBrufordあたりを意識したジャズロックグループでしたが、もとよりKreisbergはジャズ志向がが強いプレイヤーだったそうです。満を持してソロデビューを果たしたこのアルバムでは、テクニカル系ギタリストの大御所Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース)を強烈に意識したジャズフュージョンサウンドを展開しています。トリオ構成というのもHoldsworthの「IOU」を念頭においての布陣なのでしょう。フレージング、トーン、ヴォオス、どれをとってもHoldsworthを意識したプレイが随所に聴かれますが、特にオープニング「Tune For Tracy」では流麗な超絶技巧を披露。Holdsworthファンをも納得させる素晴らしいプレイです。ただし、本家と違い、トーンは結構ハードでロックタッチ、またアームも使いません。
デビューアルバムということで、自身の音楽的な方向性に若干の迷いがあったのでしょうか。フュージョンなのか、ポップなのか、ジャズなのか、全体を通しての統一感という点では理解不能な面も否めません。次作以降、急にジャズギター色を強めたことを考えると、一時の気の迷いだったのかもしれません。ちなみに4曲目「Come Together」はもちろん、ビートルズのあの曲のカバーです。何だかオドロオドロしいアレンジで、不気味に迫ってきます。
●Musicians
Jonathan Kreisberg / guitar,syntesizer
Vincent Verderame / bass
Javier Carion / drums
●Numbers
1. Tune For Tracy
2. Freshly Squeezed
3. Pidipacao
4. Come Together
5. Phenomenon And On
6. No Xenophobia
7. Someday My Prince Will Come
8. Heavy Air
9.. We'll Be Together
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