Greg HoweのスーパートリオExtraction
Musician●Greg Howe(guitar)
Title●Extraction(2003年)
■ディスクユニオンで購入
現代インストギターの最高峰、Greg Howe(グレッグ・ハウ)による2003年の作品です。今回はVictor Wooten(ベース)、Dennis Chambers(ドラム)というジャズフュージョンの最強ミュージシャンとトリオを構成。これでもか!と言わんばかりのバカテクが全曲にわたって展開されています。
Greg Howeはアルバムをリリースするたびに進化を遂げていくギタリストだと勝手に思っていますが、その超絶技巧ぶりは言うに及ばず、ギターを「歌わせたら」天下一品。歌うギターが最強のリズム隊に支えられているのですから、これはたまりません。アルバム中一番の注目はTony Williams Newlifetimeによる「Proto Cosmos」です(作曲は鍵盤楽器のAlan Pasqua)。いうまでもなく、ギタリストのAllan Holdsworthの十八番ナンバーに果敢に挑戦しています。Holdsworthとの違いを楽しむのもよし、ただただハイテクぶりに驚愕するのもよし。ちなみに全曲、全パートとも各メンバーのプライベートスタジオで録音されたものを「合体」していますので、3人は顔を合わせていないことになります。ライブでも聴きたかったですね。
最近ではあまり新作を出さないGreg Howeですがまだ老け込む年齢でもないはずです。次作に期待ですね。ハイテクフュージョン好きの方には強力推薦です。
●Musicians
Greg Howe / guitars,guitar-synthe,keyboards
Victor Wooten / bass
Dennis Chambers / drums
●Numbers
1. Extraction
2. Tease
3. Crack It Way open
4. Contigo
5. Proto Cosmos
6. A Delicacy
7. Lucky 7
8. Ease Up
9. Bird's Eye View
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コメント
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久しぶりに書き込みさせていただきますm(_ _)m
この盤は持っていますが、Life Timeのカバーが入っている点、3人がライブではなく別所で録音している点は知りませんでした。大変勉強になりました。
早速、Life Timeの演奏と比べて聴いて楽しんでいます。
Howeは、なんとなくシュラプネル系かな~ と認識していたのですが、ホールズワース・スタイルの奏法?も上手い事を再発見しました。
それに内ジャケットを見てWootenがマルポチャ体系な事も意外でした、show of handsのジャケットのイメージが強く細マッチョ系と勝手に誤解していた事が判明しました(^ ^;
3人が別の場所で録音しているという事は、自然発生的なユニットではなく、ハウが自ら企画したオールスターズ的作品ととらえた方がよいのかもしれませんね。
どのメンバーにも色々と思う所はありますが…
Victor Wooten はテクニカルな演奏に終始している訳ではなく、Show of Handsでアーシー?な味を見せたり、奇才?Bela Fleck率いるFlecktonesというオモシロバンド?のレギュラーメンバーだったりと、間口の広い点が興味深いプレイヤーだと思います。
ではでは~
投稿: betta taro | 2010年9月23日 (木) 09時46分
betta taroさま
御無沙汰しています。
コメントありがとうございます。
最近はGreg Howeも妙に落ち着いてしまっていて残念なかぎりですが、この盤はまだまだ健在ぶりを示しているように思います。
Life Timeの曲はやはり名曲ですね。ただオリジナルの良さにははいま一歩かなと思うのはギターよりもむしろドラムスではないかと思います。デニチェンは上手いとは思いますが、この曲ならではのプレイとはちょっとちがうかなと思う次第です。
投稿: 奇天烈音楽士 | 2010年9月26日 (日) 01時15分
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投稿: Medical Jobs | 2010年9月28日 (火) 04時02分