フランスのテクニカル系ギタリストCyril Achardによるプロジェクト「Taboo Voodoo」
Musician●Taboo Voodoo
Title●Something's Cookin'(2002年)
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フランスを代表するテクニカル系ギタリストCyril Achard(シリル・エイチャード)が仕掛けたユニット「Taboo Voodoo」による唯一の作品です。2002年リリース。
Cyril Achardは数枚ほどアルバムを出していましてデビュー当時はハード&テクニカル系ギタリストのイメージが強かったのですが、最近ではどちらかというとアコースティック路線を歩んでいるようです。また、ボーカル入りと完全インストの場合があるのですが、個人的にはやはりオールインストの作品のほうが好みだったりします。この作品はCyril Achardの魅力がもっとも引き立つトリオ構成によるオールインストアルバムで、全曲が壮絶なまでに凄まじいハード&テクニカルフュージョン。たぶんバックが強力なのも好影響を与えているのでしょう。ドラムのMike Terranaは元イングヴェイ・マルムスティーン・バンド出身だそうです。そう言えばCyril Achardは時折ネオクラシカル的なフレーズを弾きますね。
Cyril Achardはフランス人にしては(←大変失礼!)、大変きめ細やかで丁寧なプレイが身上のギタリストで、目まぐるしく展開する複雑な楽曲の中で実に華麗なソロワークを聴かせてくれています。ハード&テクニカル系フュージョンファンにとっては結構侮れない作品ですよ!
<追記>Twitter仲間の方からフランス読みだと「アシャール」では、とのご指摘。仏語はまるで縁がなく実はわからないのですが、確かにネット上では英語風の「エイチャード」と表記するか、まるで併記しないかのどちらかですね。ここではあえてHMV商品ページの表記とさせていただきました。ご指摘、感謝いたします。
●Musicians
Cyril Achard / guitar
Yvn Rougny / bass
Mike Terrana / drums
●Numbers
1. Print Of Time
2. One For The Road
3. Vertical Obsession
4. Clandestine Soul
5. Say What
6. Full Cycle
7. Double Entendre
8. Sorcery
9. Something' About You
10. Cannibal Pursuit
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コメント
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おぉ、Cyril Achardですね!
僕の場合は、彼がプログレバンドのArrakeenにいた時代と1枚のソロアルバムで知っているだけですが、Arrakeen時代は様式美プログレハードギターで結構好きです(笑)
ちなみに確かにフランス語読みでは「シリル・アシャール」となるようです。人名は難しいですよね。
投稿: Nicola | 2010年9月18日 (土) 20時27分
Nicolaさま
ご無沙汰しております。コメントありがとうございます。
Arrakeenは入手困難ですよね。たまにみつけても高価なので実は手を出しかねている状況です。まあ、気長に見つけてみようかと思います。
Cyril Achardは最近も2枚ほど作品を出していますね。まだ聴いておりませんが、近いうちに入手しようと計画中です。
投稿: 奇天烈音楽士 | 2010年9月19日 (日) 23時43分