数字シリーズの最終章、Soft Machineの7
Musician●Soft Machine
Title●7(1973年)
■ディスクユニオンで購入
カンタベリー系ミュージックの大物、Soft Machine(ソフト・マシーン)の通算7作目です。1973年リリース。ご存じのように前作「6」からニュークリアス人脈からカール・ジェイキンスがグループに加入したことで、Softsオリジナルメンバーとニュークリアスの残党の合体ユニットの様相を呈してきています。7作目の本作からヒュー・ホッパーが脱退してニュー・クリアスからベース奏者のロイ・バビングトンが新規加入することでサウンド志向ががらりと変わります。結局、真正Softsメンバーはマイク・ラトリッジ1人ということに。簡単に言ってしまうと、従来の長尺の曲がコンパクトになり、ジャズロック色からフュージョンサウンドに変わりはじめたことでかなり聴きやすく仕上がっています。そんなポピュラリティーが往年のファンにとっては敬遠される材料になっていることは事実です。事実、CBSでは最後の作品になり、次作「Bundles」はハーヴェストというマイナーレーベルに移籍します。
先に記しましたが、楽曲自体が非常にコンパクトになり、聴きやすくなっています。一時はアナログ盤片面全部で1曲という「大作主義」であったことを考えると、隔世の感です。リフを延々と繰り返す無間地獄のようなリフレイン攻撃は相変わらずです。
Soft Machineは次作「Bundles」(1974年)でグループとしては初めてギタリスト(アラン・ホールズワース)を迎えて、さらにフュージョン色を増します。グループの音楽的志向がガラリと転換する分岐点的な作品として、重要な位置づけを担っているといえるでしょう。
●Musicians
Mike Ratledge / organ,synth,electric-piano
Karl Jenkins / oboe,soprano-sax, electric-piano
John Marshall / drums
Roy Babington / bass
●Numbers
1. Nettle Bed
2. Carol Ann
3. Day's Eye
4. Bone Fire
5. Tarabos
6. D.I.S
7. Snodland
8. Penny Hitch
9. Block
10. Down The Road
11. The German Lesson
12. The French Lesson
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