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2010年8月13日 (金)

ギターシンセとキーボードの共演(Holdsworth & Beck)

Dscf2090







Musician●Allan Holdsworth(synthaxe)
Title●With A Heart In My Song(1988年)
■ディスクユニオンで購入

テクニカル系ギタリストの大御所、Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース)が旧友である鍵盤楽器奏者Gordon Beck(ゴードン・ベック)と組んだデュオアルバムです。

Gordon Beckをご存じのない方のためにひとくさり。1960年代からプロ活動を始めたBeckですが、60年代後半にはジョン・マクラフリンと組んで作品を残しています。70年代の入って大物トランペット奏者Ian Carr(イアン・カー)率いる「ニュー・クリアス」に加入し、ここで若きHoldsworthと出会っています。また、70年代には映画「フレンチ・コネクション」のサウンドトラックを担当してから広く名前が知られるように。70年代後半にはJohn Stenensらと組んだフリーフォームのセッションアルバムを数枚残します。ここでもHoldsworthと共演しています。80年代に入ってからもHoldsworthとの交流は継続し、85年にHoldsworthが2度目の来日を果たしたとき、一緒に来日して華麗なエレピを聴かせてくれました。

このアルバムを語るにあたっては、1987年にリリースされた「Sand」を避けては通れません。昔からのHoldsworthファンの間では「Sand」から導入されたギターシンセ「synthaxe」は賛否両論で、アルバムに対しても評価が真っ二つに分かれました。私を含めたギター原理主義者(?)にとってギターの音をわざわざシンセに置き換える意味が理解できず、「もっとギターを!」と大ブーイングが起きたことは言うまでもありません。一方で、シンフォ系プログレファンやギターにそれほど拘りがない人からは一定の評価を受けたようです。

さて、この作品も1曲を除きすべてsynthaxeを使用。対するGordon Beckもキーボードですから、冷静に考えてみるとこれは結果的に鍵盤楽器のデュオではないですか。何だよとブツブツ言いながら聴いてみると、これが意外にも(?)素晴らしい出来映えです。何とも心優しいメロディーの連鎖、聴く者を知らず知らずのうちに桃源郷へと導く素敵なヴォイシング。鍵盤楽器のデュオアルバムと割り切れば、かなりの秀逸ぶりです。「Sand」の評価が真っ二つに分かれたのは、synthaxeという楽器に対するアレルギーもあったと思いますが、Holdsworth自身がまだこの新しい楽器を十分に使いこなせていなかったことも大きな要因として挙げられるのでは。Gordon Beckが生み出す速いパッセージに対して、あくまでもクールに渡り合う高度なテクニックはやはり尋常ではありません。

ただ、これはあくまでも「鍵盤楽器のデュオ」としての評価です。やはりギタリストはギターを持ってナンボという私の考え方は変わりません。このアルバムはフランスのJMSからフランス盤とUSA盤でのみリリースされ、日本盤も1989年にやっとリリースされたので、存在自体があまり知られていないようです。放っておくと埋もれてしまいそうばマイナーな作品なのであえて取り上げてみました。

●Musicians
Allan Holdsworth / synthaxe,guitar on 54,Duncan Terrace
Gordon Beck / keyboards

●Number
1. Equus
2. 54,Duncan Terrace
3. Ain't No Grief
4. With A Heart In My Song
5. 999
6. Sundays
Dscf2091

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