Alex MachacekとTerry Bozzioとのコラボ「BPM」
Musician●BPM
Title●Delete And Roll(2002年)
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オーストリア出身の新進気鋭のテクニカル系ギタリストAlex Machacek(アレックス・マクヘイサック)と「UK」などで活躍したドラム奏者Terry Bozzio(テリー・ボジオ)が組んだユニット「BPM」による2002年の作品。Gerald Preinfalkというサックス奏者が加わったトリオ構成で、3人の名前の頭文字がそのままユニット名になっています。ベース奏者がいないわけですが、Gerald Preinfalk氏がバスクラリネットを駆使することで低音部をカバーするという変則構成です。
3人の中ではBozzioが圧倒的に有名ですが、へそ曲がりの当欄の興味の的は当然ながらギターのAlex Machacekであることは言うまでもありません。Machacekはテクニカル系ギタリストの大御所Allan Holdsworth系で括られることが多いのですが、個人的には元祖変態系ギタリスト、Frank Zappa(フランク・ザッパ)の影響もかなり受けていると思います。さすがにZappaのような演劇的要素にまでは手を出してはいませんが、予測不能な楽曲展開、ユニークすぎる独自の奏法は、まさにZappa的です。
さて、変則トリオが生み出すサウンドですが、期待通りの変態フレーズの連発。どこから飛んでくるのかまったく予測不可能で奇天烈なソロの数々は、この手の音楽好きに堪らないご馳走のてんこ盛りでしょう。逆に言えばかなり聴く人間を選ぶ音楽であることは事実。このトリオによるライブDVD「Out Trio」もありますので、怖いもの見たさ、聴きたさの人はチャレンジしてみては?
●Musicians
Alex Machacek / guitar,guitar-synthsizer
Terry Bozzio / drums,percussions
Gerald Preinfalk / bass clarinet,Alto & soprano sax
●Numbers
1. Dicht → M.
2. Strafe → M.
3. Austin Powers → M.
4. Invisible → P.
5. Aug Um Aug → M./ P.(Live)
6. Bulgarianish Folkdance → B.
7. I Remember Edison → P./ M.
8. S150 → M.
9. What She Never Heard → B.
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