ジミー・ギャリソンの息子Matthew Garrisonのソロアルバム
Musician●Matthew Garrison(bass)
Title●Same(2000年)
■Guitar Nineから購入
誰とは言いませんが野球選手をはじめとしてスポーツ選手の「2代目」はあまり成功例がないように思えます。しかし、ミュージシャンや俳優などの芸術分野の2代目、3代目はけっこう活躍しているように感じます。かつてJohn Coltraneと組んで1960年代に活躍したベース奏者Jimmy Garrisonの息子Matthew Garrison(マシュー・ギャリソン)も成功例のひとつです。おそらく彼にとっての初ソロになるアルバムをご紹介します。作曲、プロデュース、アレンジと彼自身がすべてこなしています。
かつての大ミュージシャンのご子息のデビュー作だから、ということもあるのでしょうか。とにかく参加メンバーが豪華です。David Gilmore(ギター)、Scott Kinsey(キーボード)、Ben Perowsky(ドラム)、Adam Rogers(ギター)、David Binney(サックス)など、現代ジャズフュージョンシーンを代表する強者ばかり。温かく未来のスターの門出を祝っています。
音のほうはというと、バックのメンバーから想像できるようにいま今風のジャズフュージョンサウンド。バリバリのフリーだった初代との比較では、かなり洗練された2代目という感じです。ちなみに初代は1976年に他界しています。お母さんはモデルだったようです。お姉さんはスタイリストというやはり芸術系一家ですね。
個人的にはギターのAdam Rogersがお目当てで、相変わらずクセがあって尖ったギタープレイは秀逸です。肝心のMatthew Garrison君もかなりの腕達者で6弦ベースをブンブンと弾き倒しています。
ところで「2代目」はものにならないことが多いと冒頭で書きましたが、それでは企業の2代目は…怖いので書けません。
●Musicians
Matthew Garrison / bass
David Gilmore / guitar
Scott Kinsey / keyboards
Ben Perowsky / drums
Adam Rogers / guitar
David Binney / sax
●Numbers
1. Family
2. Groove Tune
3. Shapeless
4. Dark Matter
5. Manifest Destiny
6. Duet
7. Lullaby
8. Say What?
9. Time
10.Solitude
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コメント
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David GilmoreとAdam Rogersが参加してるのがナイスですね~
私は実はDavid Gilomreの大ファンでして(^ ^;(もちろんAdam Rogersも聴きますが)
この2人はLost Tribeというユニットを以前組んでいて(Adam RogersはDavid GilmoreからM-Baseの洗礼を受け、実はアヴァンギャルドも弾ける!?)近い関係にあるんですよね。
この盤、早速漁盤してみたいと思います。
いつもトラの穴の様?なすばらしい情報ありがとうございます。
ではでは~
PS横浜も暑い日が続きますね。昨日車で走ってたら路面温度が39度とメーターパネルに表示されました。(私の記憶では最高新記録です)タイヤが溶けるのではないかと、ちょっと心配になりました。
という訳で早速月曜から夏バテの私です。
お体ご自愛方!
投稿: betta taro | 2010年7月24日 (土) 06時59分
Betta taroさま
コメント遅くなり申しわけありません。若干夏バテ気味です。
Lost Tribeは私も好きでして、ファンク&アヴァンギャルドなアプローチが好みでした。そこから派生してAdam Rogersを追いかけたりと、つなげていく楽しみがありますね。
投稿: 奇天烈音楽士 | 2010年7月31日 (土) 10時57分