と書きましたが、路線としては完全に前作の延長線上にありますが、あえて「違い」を見つけるとアルバムタイトル「Beat」にあるように、一段と「ポリリズム」が強調されています。したがって楽曲自体はややシンプルになり、リズム隊の存在感がより際だって感じられます。前作から加入した変態ギタリストAdrian Below(エイドリアン・ブリュー)の存在感もかなりのもので、御大フリップ卿と対等に渡り合うまでに。1曲目「Neal And Jack And Me」からして、凄まじいばかりの破壊力満点のポリリズムにはただただ驚くばかり。前作から全面的に押し出されている「正確無比なアルペジオ攻撃」も、一段と磨きが掛かってきたように思えます。それに加えて、Talking Heads時代から磨いてきたブリューの変態ソロが渾然一体となって絡まりあい、キッチュで奇天烈なサウンドに仕上がっています。
●Numbers 1. Discotexas 2. Excerpt 3. Ravel 4. Wonderful Wolfgang 5. Piano Improvisation 6. Sweet Shuffle 7. Moon 8. Park It Where You Want 9. Spiritual Dance
Musician●Jimi Hendrix(guitar) Title●Live at the Fillmore East(1970年) ■ディスクユニオンで購入
黒人のみで結成されたJimi Hendrixのユニット、Band Of Gypsysのライブ音源はかなり昔から出ている「Band Of Gypsys」が有名です。ニューイヤーコンサートと題されたFillmore Eastでのライブは実際には1969年の大晦日から1970年の元旦にかけて4ステージが行われ、このアルバムは1曲を除き「Band Of Gypsys」以外のライブ音源をまとめたものです。したがって、このアルバムを聴くことによって、さらに全貌に迫ることができるのです。ちなみに重複しているのは、元旦の2ステージ目「We Gotta Live Together」です。何も考えずに、大晦日とか元旦と書いていますが、元旦はいいとして大晦日って英語ではどう表現するのでしょうね。ついでにいうと、このライブが行われた数ヶ月前、同地ではMiles Davisがコンサートを行っています。
オリジナル「Band Of Gypsys」で驚異の爆音で驚かせた「Machine Gun」は2テイク収められていますが、ベストはやはりオリジナルテイクだと思います。聴き慣れていることもありますが、やはりオリジナルでの高ポテンシャルには及びません。でも考えてみれば、これだけ濃い演奏を1日2ステージもこなしているわけです。そうでなくても体調の好不調の波が激しいHendrixだけに、通して聴いてみるとそんな「アラ」も確かに聴こえてきます。
でもそんな部分をも含めて、生のHendrixを感じたい人にお勧めです。出費はややかさみますが、まずオリジナル「Band Of Gypsys」を聴いてから、本作を聴くと全体の流れがわかってより深く楽しめると思います。
●Musicians Jimi Hendrix / guitar, vocals Billy Cox / bass, backing vocals Buddy Miles / drums, vocals
●Numbers Disc 1 1. Stone Free 2. Power of Soul 3. Hear My Train a Comin' 4. Izabella 5. Machine Gun 6. Voodoo Child (Slight Return) 7. We Gotta Live Together
Disc 2 1. Auld Lang Syne 2. Who Knows 3. Changes 4. Machine Gun 5. Stepping Stone 6. Stop 7. Earth Blues 8. Burning Desire 9. Wild Thing
英語版ウィキに4ステージのラインアップが出ていましたので転載します。
* indicating inclusion on the Band of Gypsys album 1970 + indicating inclusion on the Live At The Fillmore East CD 1999
*印の曲がオリジナル盤収録、+印の曲が2枚組「完全版」収録です。
■Wednesday, December 31, 1969 (First Fillmore East set) 1. Power Of Soul 2. Lover Man 3. Hear My Train A-Comin' + 4. Them Changes + 5. Izabella + 6. Machine Gun 7. Stop 8. Ezy Ryder 9. Bleeding Heart 10.Earth Blues 11.Burning Desire
■Wednesday, December 31, 1969 (Second Fillmore East set) 1. Auld Lang Syne + 2. Who Knows + 3. Stepping Stone 4. Burning Desire 5. Fire 6. Ezy Ryder 7. Machine Gun + 8. Power Of Soul 9. Stone Free/Nutcracker Suite/Drum Solo/Outside Woman Blues/Cherokee Mist/Sunshine Of Your Love 10.Them Changes 11.Message Of Love 12.Stop 13.Foxy Lady 14.Voodoo Child (Slight Return) 15.Purple Haze
■Thursday, January 1, 1970 (Third Fillmore East set) 1. Who Knows * 2. Machine Gun * 3. Them Changes 4. Power of Soul + 5. Stepping Stone + 6. Foxy Lady 7. Stop + 8. Hear My Train A-Comin 9. Earth Blues 10.Burning Desire +
■Thursday, January 1, 1970 (Fourth Fillmore East set) 1. Stone Free/Little Drummer Boy + 2. Them Changes * 3. Power of Soul * 4. Message Of Love * 5. Earth Blues + 6. Machine Gun + 7. Voodoo Child (Slight Return) + 8. We Gotta Live Together * + 9. Wild Thing + 10.Hey Joe 11.Purple Haze
●Musicians Sebastiaan Cornelissen / drums,guitar Gary Husband / keyboards Steve Hunt / keyboards Scott Kinsey / keyboards Richard Hallebeek / guitar on Up There,Squash Alex Machacek / guitar on Last One Susan Weinert / guitar on Snox! Leonardo Amuedo / guitar Mike Outram / guitar Jimmy Earl / bass Tom Kennedy / bass Frans Vollink / bass Hadrien Feraud / bass Johnny Copland / bass Gary Willis / bass Ruud Cornelissen / bass Gerard Presencer / bass
●Numbers 1. Can Do 2. Fruits And Fibre 3. Uturn 4. Casper 5. U Hands 6. Stello 7. England Green 8. All So Familiar 9. Stevenage 10. Up There 11. Bread Maker 12. Squash 13. Snox! 14. Last One
この3人による作品は続く「Gateway2」に引き継がれ、さらに「In The Moment」「Homecomming」というアルバムでも共演を果たしています。個人的な思い出で恐縮ですが、ちょうど「In The Moment」「Homecomming」の頃に来日公演を果たしたので、「生Gateway」を拝むことに成功しました。いまから15、6年くらい前の話です。場所はブルーノート東京です。当地に行かれた方はご存じのとおり、飲食をしながらジャズのライブ演奏が聴けるというお店です。演奏がスタートする前はお酒が入っていることもあって、適当にざわついていました。しかし、一見するとかなり凶暴にも映るアバクロ先生が何とも繊細でリリカルなギターを弾き始めると場の雰囲気が一転。ため息ともつかない空気感が漂っていたことを鮮明に覚えています。なぜか「ミュージシャンの希望により本日は禁煙でお願いします」という貼り紙が貼られていました。私はいちばん単価が安かった生ビールを呷りながら3人の演奏に聞きほれていました。
●Musicians John Abercrombie / guitar Jack DeJohnette / drums Dave Holland / bass
Ben Monderといえばほかに類を見ない「高速アルペジオ」という唯一無比の武器を持っているギタリストですが、最新作のこの作品ではなんとその高速アルペジオをほとんど封印してしまうという「荒技」に出てきました。浮遊感あふれるアンビヴァレンツな作風は相変わらずですが、やはりあのアルペジオが聴こえてこないと、何となく収まりが悪いような気がします。というわけで言ってみれば、よりBill Frisel的に、よりフリーキーになってきていると思います。
●Numbers 1. Doctor Mike 2. An Idea 3. Tensioni Pacifiche 4. Bass-Song For Napoli 5. No Smorking 6. Song For Joe 7. Teen Town 8. Emotion 9. Softly 10.Tarantella For Jeff 11.Heavy Bagary
Allan Holdsworthはこのアルバム制作に参加する前、地元のミュージシャンと一緒に結成した「イギンボトムズ」というアートロック志向のバンドに在籍していましたが、所詮はまだ無名の存在。そんな彼を発掘してきたIan CarrとJon Hisemanの慧眼ぶりには感心させられます。
Allan Holdsworthのギターソロが聴けるのは3曲目「Remadione」とラスト「Hector's House」の2曲。ほかの曲では「おとなしく」バッキングに徹しています。リズムカットを真面目にこなすHoldsworthというのも面白いかもしれません。「Remadione」ではややスローな展開からエフェクターを切り替えた瞬間から早弾きソロへチェンジする華麗なソロ回しが見事の一語。20代前半の若者が編み出したとは到底思えない、妙な色気さえ漂っています。アップテンポな「Hector's House」では最後になってやっと登場しますが、これがまた火が出るような凄まじいソロを聴かせてくれます。Holdsworthのギタープレイの凄さは「Tempest」への参加によって明らかになるわけですが、すでにこのアルバムでも、その片鱗を見せています。
●Musicians Ian Carr / trumpet,Flugellhorn Allan Holdsworth / guitar Roy Babbington / bass Gordon Beck / electric-piano Dave Macrae / piano Brian Smith / tenor & soprano sax Trevor Tomkins / percussions
Musician●Return To Forever Title●Hymn Of The Seventh Galaxy(1973年) ■ディスクユニオンで購入
ジャズフュージョン界の大御所Chick Coreaが手がけたスーパーグループ「Return To Forever」(RTF)といえばなんと言っても「かもめ」が有名でまさに一世を風靡しましたが、かもめの大成功に飽きたらず大幅なメンバーチェンジのうえに再出発したのが第2期RTF。いちばんの肝はグループとしては初めてギタリストを迎えたことで、それによってロック色が一挙に強まりました。それによってジャズファンに加えてロック好きをファンに取り込むことに成功しました。いわゆるクロスオーバー、フュージョンブームに火を付けた名盤なわけです。
そんなわけで一大モデルチェンジを果たしたRTFの記念すべき作品ですが、個人的に気になるのはギタリストの存在です。RTFとしての初代ギタリストに指名されたのはアメリカ・サクラメント出身の無名ギタリスト、Bill Connors(ビル・コナーズ)。ロックに触発されてギターを手にし後にジャズへ転向後、Joe Passに師事したConnorsですがジャズだけでなくロックテイストのプレイもこなせるという理由から、異例の抜擢を受けました。いわばシンデレラボーイです。雲の上のような存在のChick Coreaのご指名です。Connorsは懸命に期待に応えるべく熱演を繰り広げています。特にアルバムタイトル曲「Hymn Of The Seventh Galaxy」や名曲「Captain Senor Mouse」での華麗なプレイはジャズロック史上、永遠に語り継がれることでしょう。
そんな経緯から失意のもと(?)グループを去ったBill Connorsは、単身ヨーロッパに渡り新興レーベルECMと契約を交わします。そこでレコーディングされたのが「Theme to the Gaurdian」(1974年)というアコースティックギター1本による内省的な作品。華やかなRTF時代とはまるで正反対の芸風です。よく言えば叙情的、悪く言えば暗く沈みきったギターを聴くと、勝手な想像ですが彼の心の淵をのぞき込むような思いです。その後のConnorsの「変節ぶり」は別記事で詳しくまとめましたが、そもそものきっかけはRTF脱退にあるのではと個人的には思います。
●Musicians Chick Corea / electric-piano,acoustic-paino,harpsichord Stan Clarke / bass Bill Connors / guitars Lenny White / drums
●Numbers 1. Hymn Of The Seventh Galaxy 2. After The Cosmic Rain 3. Captain Senor Mouse 4. Theme To The Mothership 5. Space Circus pt1,pt2 6. The Game Maker
John AbercromieはECMデビュー前にブレッカー兄弟のユニット「Dreams」やイタリアのトランペット奏者ガトー・バルビエリなどと共演歴がありましたが、どちらかと言えばロックテイストのプレイが中心でした。記念すべきECMデビューのこの作品でも、いまの彼からは想像できないくらいの激しいプレイを聴かせてくれます。Abercromieは次作「Gateway」では今度はDave Holandを迎え入れ、一転して内省的なサウンドを志向し始めます。その意味では2作目から「らしい」感じになるわけで、このアルバムはロックテイスト時代と「ECMらしい時代」との過渡期的な作品になると個人的には思っています。
●Musicians John Abercromie / guitar Jan Hammer / organ,synthesizer,piano Jack DeJonette / drums
●Numbers 1. Lungs 2. Love Song 3. Ralph's Piano Waltz 4. Red And Orenge 5. Remembering 6. Timeless
●Musisians Bruno Heuze / synthesizers,etc. Nguyen Le / guitars Steve Shehan / drums,bass Didier Malherbe / flute,sax Eddy Nortn / bass Pierre Lefur / flute Emmanuel Leblanc / percussions Chikako Inoue / vocal
●Numbers 1. Garuda's Flight 2. Golden Triangle Strawberries 3. To The Highest Buddha 4. Halong Bay 5. Tet In Saigon 6. Samosir 7. Toba's Night Virtual Faces 8. Thousands Bells In Borobudur 9. Bromo Nebulae 10.Mia Jima No Torii 11.Rising Sirens-Batur1 12.Dawn Mysts On Batur Lake-Batur2 13.The Gates Of Puurakehen-Batur3 14.Celestial Lullaby-Batur4
Musician●Bill Connors(guitars) Title●Swimming with a Hole in My Body(1980年) ■ディスクユニオンで購入
かつてはReturn To Forever(RTF)の初代ギタリストとして名を馳せたBill Connors(ビル・コナーズ)はRTF脱退後に単身ヨーロッパに渡りECMへ移籍しました。1974年リリースの「Theme to the Gaurdian」ではRTF時代とは真逆のアコギ1本勝負に出て我々を驚かせてくれました。
1st「Theme to the Gaurdian」では北欧の原野を思わせるような何とも叙情的な作風でしたが、この作品もその延長線上にあるといえます。前作ではどことなくたどたどしく感じられた表現力も、格段に向上しています。たぶんに同じECMのギタリスト、ラルフ・タウナーを意識したかのようなプレイも随所に聴かれます。
●Musicians Alex Machacek / guitars,everything else Marco Minnemann / drums
Sumitra / vocals on Sit Back and Chillax Martin Ptak / trombone on See you there,X-Mas,At the Club
●Numbers 1. On Your Marks 2. Sit Back and Chillax 3. Tour De France 4. Dancing with the Baby Bear 5. Anamika 6. Pros and Cons of Depression 7. Like Man 8. Tranquillo 9. Tranquilizer 10.Sweet Torture 11.She Likes it 12.See you there 13.X-Mas 14.Feel Me! 15.At the Club 16.Eau de Conlon 17.Doldrums 18.Minnemaus in da House 19.Run.Fusion! 20.Air 21.Sexy 22.Blender 23.Quotes 24.Ouer and Out
リアルタイムでポルナレフフォロワーだったわけですが、今回ご紹介する「Polnareve」(1973年)は4作目のアルバムで最も彼が充実していた頃のものです。このアルバムからは「La Vie ,La Vie M'A Quitte」(邦題「悲しみのロマンス」)、「I Love You Because」(「愛の伝説」)、「Tibili」(「僕はロックンローラー」)の3曲がシングルカットされ、日本でもヒットしましました。当時、ラジオ音楽番組では「電話リクエスト」(略称「電リク」)という聴取者参加型の番組スタイルが全盛で、若者たちの心をムンズとキャッチしていました。隠れポルナレフファンの私もランキングを上げるためにラジオ曲に何度も電話攻勢をかけていたのです。リクエスト数によってその週のランキングが決まるシステムなので、贔屓のミュージシャンを応援したいというファン心理を巧みに利用した番組ですね。
●Numbers 1. La Fille Qui Reve De Moi(ファンクラブの皆様へ) 2. Le Prince En Otage(囚われのプリンス) 3. Rosy(ロージーからの手紙) 4. La Vie ,La Vie M'A Quitte(悲しみのロマンス) 5. La Fille Qui Reve De Moi(ファンクラブの皆様へ・インスト) 6. Le Grand Chapiteau(サーカスへの誘い) 7. Il Est Gros(素敵な欲望) 8. I Love You Because(愛の伝説) 9. Polnareve(ポルナレフ革命) 10.Tibili(僕はロックンローラー) 11.L'homme Qui Pleurait Des Larmes De Verre(ガラスの涙)
さて、唯我独尊の上司ホールズワースのギターは相変わらずですが、曲というよりホールズワースの速弾きを聴かせるためだけの「House On Fire」は、人類の限界を遙かに越えた凄まじいプレイが聴かれます。この曲というか、このプレイを聴けただけでも満足です。
この1991年という時期はホールズワースが1989年「Secret」から1992年「Wardenclyffe Tower」までアルバム制作をまったくしないでセッション活動にいそしんでいた時期です。このほかのセッション参加は「Level42」、Frank Gambaleとの共演作「Truth in Shredding」、やはりChad Wackermanの2nd「The View」(1993年)などがあります。
●Musicians Chad Wackerman / drums Allan Holdsworth / guitar Jim Cox / keyboard,organ Jimmy Johnson / bass
●Numbers 1. Holiday Insame 2. You Came Along 3. Forty Reasons 4. Fearless 5. Quiet Life 6. Waltzing On Jupiter 7. Tell Me 8. House On Fire 9. Hidden Place 10.Go 11.Schemes
●Musicians Larry Mitchell / guitars Yves Gerard / drums Jim Fury / bass Dave Wittman / keyboards
●Numbers 1. In God We Trust 2. Temporary Thing 3. Political Rain 4. The Seduction 5. People,Place,And Things 6. Lies 7. There Was A Time 8. Sun 9. Don't Forget Me 10.Evil
Bill ConnorsがRTFを辞めた経緯は不明ですが、後釜ギタリストのアル・ディ・メオラが当時としては最速と呼ばれた早弾きと独自のミュート奏法を武器にして一躍スターギタリストに成り上がってことを考えると、Connorsも内心は複雑な思いを抱えていたのかもしれません。だからといって、それだけが理由でいきなり内省的なプレイに転向するとは思えませんが、聴く立場は勝手なもので限りなく妄想が膨らんできます。そう言えば、ジャケットに写る彼の「かんばせ」も若干悲しそうに見えてきます。
Connorsは「Swimming with a Hole in My Body」(1980年)までECMの諸作品に参加しますが、その後突然姿を消してしまいます。そして1984年に「Step It」で今度はAllan Holdsworth(アラン・ホールズワース)のそっくりさんとしてカムバックします。まるでジェットコースターのような変節ぶりで周囲を驚かせてくれるのです。
●Musician Bill Connors / guitars
●Numbers 1. Theme to the Gaurdian 2. Childs Eyes 3. Song for a Crow 4. Sad Hero 5. Sea Song 6. Frantic Desire 7. Folk Song 8. My Favorite Fantasy 9. Highest Mountain
●Musicians Jeff Beck / guitar Pete Murray / keyboard,Orchestral Arrangement Alessia / drums Tal Wilkenfeld / bass Jason Rebello / keyboards Vinnie Colaiuta / drums Luis Jardim / percussins Clive Deamer / drums Pino Palladino / bass Joss Stone / vocal on I Put A Spell On You,There's No Other Me Olivia Safe / vocal on Serene,Elegy For Dunkirk Earl Harvin / drums Chris Bruce / bass Imelda May / vocal on Lilac Wine
●Numbers 1. Corpus Christi Carol 2. Hammerhead 3. Never Alone 4. Over The Rainbow 5. I Put A Spell On You 6. Serene 7. Lilac Wine 8. Nessun Dorma 9. There's No Other Me 10. Elegy For Dunkirk 11. Poor Boy ※bonus 12. Cry Me A River ※bonus
[Bonus DVD] 1. Stratus 2. Behind The Veil 3. Nadia 4. Big Block 5. Brush With The Blues 6. A Day In The Life
最近のコメント