和洋折衷の妙な無国籍風アルバム。Bruno Heuze
Musician●Bruno Heuze(synthesizers)
Title●Eurasie(1997年)
■Gemm.Comより購入
以前ここでご紹介したフランスのシンセサイザー奏者Thierry David(ティエリ・デイヴィッド)の弟子ではないかと想像されるBruno Heuzeのソロアルバムです。やはりこの人もシンセを扱いますが、プログラミング、打楽器などもこなすマルチミュージシャンのようです。なんと琴も弾くとか。ゲストミュージシャンとして、ベトナム系フランス人ギタリストNguyen Le、Steve Shehan(drums,bass)、Didier Malherbe(flute,sax)、Eddy Nortn(bass)、Pierre Lefur(flute)、Emmanuel Leblanc(percussions)など、まったく馴染みのない名前が並んでいますが、「Chikako Inoue」という日本人女性がボーカルとして参加しています。この「Chikako Inoueさん」も勉強不足で存じ上げないのですが、どなたかご存じの方はいらっしゃいますか?
さて、想像通りというか、メンバー構成を見ても多国籍軍による無国籍なワールドミュージックという感がありありですが、基本的には中近東風音楽をベースに、フランス風フリージャズ、ベトナム風アジアンテイスト、そして雅楽的な要素がまさにごった煮になって、マカ不思議な音空間が目前に広がります。もっとも奇天烈とも言えるのが「Chikako Inoueさん」がボーカルをとった2曲で、「Chikako Inoueさん」作詞の妙に厭世的なポエムが彼女自身のお経のようなボーカルで歌われます。私たち日本人はもちろん歌詞の意味は理解できますが、これを聴いたフランス人はどんな印象を受けるのか、興味津々です。
●Musisians
Bruno Heuze / synthesizers,etc.
Nguyen Le / guitars
Steve Shehan / drums,bass
Didier Malherbe / flute,sax
Eddy Nortn / bass
Pierre Lefur / flute
Emmanuel Leblanc / percussions
Chikako Inoue / vocal
●Numbers
1. Garuda's Flight
2. Golden Triangle Strawberries
3. To The Highest Buddha
4. Halong Bay
5. Tet In Saigon
6. Samosir
7. Toba's Night Virtual Faces
8. Thousands Bells In Borobudur
9. Bromo Nebulae
10.Mia Jima No Torii
11.Rising Sirens-Batur1
12.Dawn Mysts On Batur Lake-Batur2
13.The Gates Of Puurakehen-Batur3
14.Celestial Lullaby-Batur4
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