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2010年6月 5日 (土)

これは買い!Bobby PreviteとMarc Ducretのデュオ

Dscf1123






Musicians●Bobby Previte(ds,key,p)& Marc Ducret(g)
Title●In the Grass(1996年)
■ディスクユニオンで購入

フランス出身のフリージャズ系ギター奏者Marc Ducret(マルク・デュクレ) とアメリカ出身のニューエイジ系ドラム奏者Bobby Previte(ボビー・プリヴァイト)によるデュオアルバムです。ボビーさんはビル・フリゼールなどとの競作で知られていますね。

フリージャズ畑のデュオアルバムと聞くと、好きな人にとってはたまらなく素敵な音源となりますが、あまり馴染みがない人やフリーやアヴァンギャルドと聞いて先入観をもってしまう人にとっては「敷居の高い」作品かもしれません。ましてや命の次に大切なお金を払って購入することは、かなりの冒険であることは間違いありません。そうです、「一見さまお断り」的で排他的なイメージが強いのです。聴き方にも独自の作法があって、うっかりと禁じ手を使うとジロリと睨まれるような予感がします。

しかし、先入観で作品を判断するのはあまり良いこととは思えません。デュオアルバムということで退屈で、冗漫なのではという先入観は1曲目から吹っ飛んでしまいました。ライナーを見るとMarc Ducret は普通のエレキギターに加えて、フレットレスギター、バリトンフレットレスギターなどを使い分けて、多彩な音を出しています。対するBobby Previteもドラム、ピアノ、キーボードなどを巧みに使い分け、聴く者を退屈させることのない、非常にバラエティーに富んだ音の世界を作り出しています。ですから、最初の心配は完全に杞憂に終わったのです。

少し時代は異なりますが、聴き込んでいくとマイルス・デイビスの「In Concert」を聴いたときのような妙な高揚感、トランス感覚を味わうことができます。定型的なフォーマットに収まらないフリーならではの魅力です。

というわけで、確かに体力的に弱っている時にはキツいのですが、体力・気力的に充実している人には、ぜひチャレンジしていただきたいアルバムです。

ちなみにこの2人はライブ盤「My Man in Sydney」(1997年)や「Dangerous Rip」(1998年)でも共演しています。ボビーさん主宰の「Latin For Travelers」名義での作品です。こちらもお勧めですから興味がある方はぜひどうぞ。

●Musicians
Bobby Previte / drums,keyboard,piano
Marc Ducret / guitar

●Numbers
1. Fifty Is a Hundred, a Hundred Is a Thousand...
2. 7 Familles
3. Handy
4. Very Handy
5. Tight Lipstick
6. Du Du
7. Walking in the Dust
8. Very Handy Indeed
9....And the Rest Are What They Are
10.Qui Parle?
Dscf1124

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