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2010年5月 6日 (木)

若き渡辺香津美のギターが冴える日野元彦のライブ

Dscf1956






Musician●日野元彦(drums)
Title●TOKO(1975年)
■ディスクユニオンで購入

いまでこそ不景気のあおりを受けて野外コンサートは減少気味ですが、その昔は特に夏場になるといたるところでロック、ジャズを問わず野外コンサートが行われていました。もちろん野外コンサートのハシリとなったのは、かの「ウッドストックコンサート」です。

1970年から三重県「合歓の郷」で行われていた「ネム・ジャズ・イン」では大御所、若手を問わず多くのジャズミュージシャンが熱演を繰り広げましたが、今回ご紹介するのは今は亡きドラム奏者、日野元彦グループのライブ音源です。1975年7月20日の明け方近くに行われた熱演が収録されています。

メンバーが凄いですよ。アメリカでの武者修行を終えて凱旋帰国した益田幹夫(キーボード)、当時から売れっ子だった日本を代表するベース奏者・鈴木勲、そして我らが若き(当時)天才ギタリスト、渡辺香津美というカルテット構成です。

A面は益田幹夫オリジナルの「You Make Me So Sad」1曲のみ。益田幹夫のエレピがグイグイとエグく迫ってきます。鈴木勲の飛び跳ねるようなベースと渡辺香津美の凄まじいギターワークとが一体となって盛り上げてくれます。正統派ジャズロックとは何かを教えてくれる熱演です。

B面2曲はいずれも渡辺香津美による曲です。香津美さんがYMOを経由してフュージョン色を強める前の初期の名曲ですね。これがスタジオ盤を遙かに上回るド迫力の熱演で、香津美さんが弾きまくること、弾きまくること! 日野さんも、益田さんも、鈴木さんも、香津美さんに負けてなるものかと言わんばかりに凄まじいプレイを披露しています。

私のような人間がとやかく言うのも何ですが、大テーマだけが決まっていて、定型フォーマットに収まらない状況のなかで繰り広げられるインプロヴィゼーションの応酬というのがジャズの最大の魅力です。次はどんなフレーズが飛び出すのだろう、おっと鍵盤がそう来るのならワシはこうやって応戦しまっせ、という激しい主導権の争いには常にドキドキとさせられます。それでいて、決して破綻することなく一つの作品として成立するのですから、これを「奇跡の邂逅」と言わずしてなんと表現しましょう。

しかし、ライブは決してやり直しがきかない極限の緊張感のなかで行われます。こんなことを続けていたら身体が続かないでしょうね。事実、特にフリーフォームでプレイするジャズミュージシャンは短命に終わることが多いようです。一方、同じジャズでもビッグバンドでプレイする人は比較的長生きするケースが多いようです。これはプレイ自体がある程度は定型フォーマットの範囲に収まることが多いことと、メンバーが多いのでストレスが各人に分散されるからなのでしょうね。でも、その代わり聴く立場としては、ワクワク感やドキドキ感に欠けることも事実です。

若くして黄泉の世界へ旅立ったコルトレーン、ジミヘン、ジャニス・ジョプリン、マイケル・ジャクソンなどの天才はそのドラマ性に富みすぎる生きざまが人を魅了する部分もありますが、過酷な創造活動が彼らの生命を削った面も大きいと思います。もちろん過度な薬物摂取などの不摂生も短命の大きな原因です。そのあたりにいち早く気がついたミック・ジャガーは徹底した健康管理に努める一方、スタッフを固めて自分の音楽をシステム化することでストレスを極力減らすことに成功しているように思えます。また、ジェフ・ベックのようにギター以外のものに一切関心を示さないのもストレスレスな生き方です。ジェフ・ベックは奥さんにも全く興味を示さないので、4回も離婚して(されて)います(笑)。でも、本人は全く意に介していないと思います。

また、話がそれた…。

●Musicians
日野元彦 / drums
益田幹夫 / keyboard
鈴木勲 / bass
渡辺香津美 / guitar

●Numbers
1. You Make Me So Sad
2. Olive's Step
3. Endless Way
Dscf1957

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