Jim Marshallの写真集「Proof」とAmazonの梱包①
Photo●Jim Marshall
Title●Proof(2004年)
■Amazonより購入
先日の記事で写真家Jim Marshallが死亡とお伝えしました。WEBでも彼の作品を閲覧できるのですが、やはりいい作品は手元に置きたくなります。注文しておいた現物が約1ヶ月かかって届きました。カリフォルニアにある出版社が版元で、イタリアで印刷・製本されています。そういうのが気になるのは職業柄なのでしょう。定価は40米ドルだから約3700円。Amazonからの請求額は税込み・送料込みで3338円。これってお得ですね。直で買うと送料がたぶん1000円くらい加算されますから4700円はとられますよ。イタリアの印刷技術が優秀なのかどうかはわかりませんが、多くの美術書やファッション誌などを発行しているお国ですから、たぶん優れているのでしょう。
タイトル「Proof」とは「密着」という意味です。写真がデジタル化されてからは滅多に見かけることがなくなりましたが、いわゆる「写真のベタ焼き」、つまりフィルムをコマ毎に切らない状態で1枚の印画紙に焼き付けた「密着シート」を意味しています。デジタルでいえば「サムネール」に近いと思いますが、編集不可能なベタ焼きと編集可能なサムネールとでは、やはり意味合いが違います。
さて、実際に本書を開いてみると、左ページにベタ焼き、右ページに写真1点という実にシンプルな構成。写真に対する簡単な説明(キャプション)が書かれています。あとは黙って鑑賞するだけです。やっぱり、モノクロ写真はいいです。
ベタ焼きにダーマトグラフで印をつけ写真をセレクトします。そしてセレクトしたフィルムを大きな印画紙に引き伸ばしますが、酢酸などを使うので臭いも漂いけっこう大変な作業です
ビートルズがライブ活動に終止符を打ったのは1966年。Jim Marshallが北米ツアーに同行したときの有名なショットです
セロニアス・モンクの家族肖像。1963年撮。あんたは立木義浩か!
「The Doors」のジム・モリソン。1968年撮
「Cream」の3人。1968年撮。左からジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー、エリック・クラプトン。クラプトンがジョージ・ハリスンと友達になったついでにハリスンの奥さん(パティ・ボイド)に間男を働いたのはこの頃でしょうか
夭折の天才歌手ジャニス・ジョプリン。「ムーヴ・オーヴァー」が個人的なフェイヴァリットです。1967年撮
1972年のキース・リチャーズ。まだ目張りを入れていません。嫌煙家にとってはとんでもない行為ですね
ギターの革命児ジミ・ヘンドリックス。1967年のモンタレー・ポップ・フェスティバルに出演したときのショット。ギターにライターオイルをかけて炎上させるシーンも有名です
ジョニー・キャッシュ。1969年撮。ダメでしょう、このポーズは!
ローリング・ストーンズのオリジナルメンバー、ブライアン・ジョーンズは自宅プールで謎の死を遂げました。死の2年前の1967年撮
帝王マイルズ・デイヴィス。1972年はエレクトリック・マイルズの全盛期。なぜボクシングかというと「ジャック・ジョンソン」の思い出に浸っているのでしょうか
1965年のローリング・ストーンズ。若いし、一見お行儀が良さそうです
1968年のカルロス・サンタナ。1stアルバムのレコーディングショット。1969年のウッドストックで一躍スターダムに。お父さん世代にとっては何といっても「哀愁のヨーロッパ」ですね
1959年のジョン・コルトレーン。黄金のカルテット結成前夜ですね
1972年のミック・ジャガー。コンサートでのオフショットです
モッズ系の代表格「The Who」1967年撮。一番右のキース・ムーンは薬物の過剰摂取で死亡。車ごとホテルのプールに飛び込むなど奇行でも有名でした。合掌
さて、タイトルの「Amazonの梱包」に関しては、明日。
« まだまだあるはず!ジミヘンのウッドストックライブ | トップページ | Jim Marshallの写真集「Proof」とAmazonの梱包② »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ジャズロックアルバム厳選600!(2010.10.23)
- 良きジャズロックのナビゲーター(2010.08.17)
- ECMのジャケット写真集第2弾を入手(2010.05.31)
- Jim Marshallの写真集「Proof」とAmazonの梱包②(2010.05.11)
- Jim Marshallの写真集「Proof」とAmazonの梱包①(2010.05.10)
この記事へのコメントは終了しました。
« まだまだあるはず!ジミヘンのウッドストックライブ | トップページ | Jim Marshallの写真集「Proof」とAmazonの梱包② »
コメント