ECMのジャケット写真集第2弾を入手
Title●Windfall Light The Visual Language of ECM(2009年)
■Amazonより購入
1960年代にドイツで生まれたコンテンポラリー系ジャズの旗手「ECM」。ジャズの既成の枠にとらわれないサウンド作りを志向し、独自の位置づけを担ってきました。キース・ジャレット、ヤン・ガルバレク、パット・メセニー、ジョン・アバークロンビー、ラルフ・タウナーなど多くのスターを生み出しています。一方で、時折まったく無名のミュージシャンを発掘し世に送り出すなど、優れたプロデュース力をもったレーベルです。ちなみにECMはEdition of Comtemporary Musicの略称です。
またECMの諸作品はジャケットデザインの美しさでも知られています。1996年に「Sleeves of Desire」というジャケットデザイン集が発売されましたが、残念ながら絶版状態。復刻の動きもあったようですが、どうやらそれはかなわなかったようです。その代わりというわけではありませんが、待望の第2弾が昨年発売されました。英語版とドイツ語版の2バージョンです。版元はドイツの出版社でなんと448ページという豪華な本です。
私が入手したのはドイツ語版です。英語でもよかったのですが、ドイツ語版のほうが若干お買い得だったことと(未曾有のユーロ安の恩恵でしょうか)、最終的には写真集的に写真を愛でることが購入の動機なので、言語云々はあまり問題ではなかったのです。ちなみにドイツ語タイトルは「Der Winds,das Licht」です。
さて実際に見てみると、第1弾と同様にメイキングシーンが数多く掲載されていて、ECMファンや音楽ファンはもちろん、書籍デザインや広告などのクリエイターにとってもけっこう興味深い内容になっています。第2弾ということで、おもに1990年代後半以降のジャケットが中心ですが、後半部分は1970年代初期の作品もふんだんに掲載されているので、オールドファン(?)も納得の編集方針です。
モノクロの写真が多く、ビジュアル世代にとっては物足りなく感じられるかもしれませんが、この機会にモノトーンの味わいに触れていただければ。色のない写真を眺めて想像力を働かせながらそこに色味を見い出す。これぞ、モノクロ写真鑑賞法の極意です。
いわゆるメーキング写真。ふーん、こんな感じで作っているのですね
モノクロとカラーを並べたこころにくい編集です
キース・ジャレットの作品も当然掲載されています
ヤン・ガルバレクはますます渋みが増していますね
圧巻は巻末の全タイトルが掲載された完全版カタログ。いまは懐かしい70年代の諸作品も
第1弾(手前)と一緒に記念撮影。わが家の家宝としたい2冊です
以前、苦言を呈したAmazonの大げさすぎる梱包ですが、今回は比較的リーズナブルでした。世界を代表する物販会社なんですから、梱包もエコを心がけましょうよ
この「空きスペース」なら小人プロレスラーも暴れないでしょうね
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