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2010年4月 4日 (日)

偏愛的なファンはあえて支持するホールズワースの「Velvet Darkness」

Dscf0907






Musician●Allan Holdsworth(guitar)
Title●Velvet Darkness(1976年)
■ディスクユニオンで購入

Tony Williamsの「New Lifetime」に加入するためにアメリカに渡ったAllan Holdsworth(アラン・ホールズワース)は「New Lifetime」での2枚のアルバムに参加するかたわら、CTIレコードで初ソロアルバムをレコーディングしています。ホールズワースにとっては自身初のソロアルバムになります。CTIといえば当時はジム・ホールとジョージ・ベンソンという2大ギタリストを擁し、折からのフュージョンブームに乗って多くのい作品が作られていました。CTIからどんな経緯で声がかかったかは不明ですが、おそらく「New Lifetime」での活躍ぶりから白羽の矢が立ったのだと思われます。

ホールズワースは後になって述懐しているように、このアルバムはリハーサル時間がほとんどなく、やっつけ感覚で制作されたもの。したがって彼自身は「なかったことにしたい作品」だそうです。何でも曲の手直しをしている最中に赤ランプが点いてレコーディングが打ち切られるなど、何事にも完璧を期すホールズワースにとっては信じられない出来事の連続だったそうです。

確かに作品全体の統一感やメンバー同士の連携プレーも不十分で聴きづらい感じもあります。それでも「Kinder」「Floppy Hat」「Velvet Darkness」などの素晴らしい楽曲もなかにはありますから、本人がいうほど捨てたものでもないと思います。アコギが印象的な「Kinder」は「Believe It」に収録されていた「Fred」のアコースティックバージョン。なんでもTony Williamsのガールフレンドから借りたギターでプレイしたそうです。

「Velvet Darkness」はのちに「Gong」に加入した時の名曲の原曲。たぶんこのアルバムで満足できなかったホールズワースはタイトルを変更して「Shadows Of」というタイトルでリメイク&リベンジを果たした結果に。

ホールズワース本人が存在を否定しているだけに、忘れがちになるアルバムですが、「後につながった」という意味では無視はできない作品です。また「Alternate take」をボーナストラックとして収録したバージョンも出回っています。「Alternate take」と書けば聞こえはいいのですが、要は「NGテイク」なわけで、失敗作までも人気を当て込んで商売にしてしまうCTIのアコギな商法には、ホールズワースでなくても嫌気がしますね。もっともコアなファンにとってはたとえNGテイクでも貴重な発掘音源であることは言うまでもありません。

いま気がつきましたが、Alan Pasquaは「New Lifetime」の同僚、Alphonse Johnsonはラリー・コリエルなどと共演、Narada Michael Waldenはジョン・マクラフリンのマハヴィシュヌ・オーケストラやジェフ・ベック「Blow By Blow」に参加するなど、当時のトッププレイヤーばかりですね。そんな超一流を生かせなかったCTIの罪の重さは許せません。

●Musicians
Allan Holdsworth / guitar,violin
Alan Pasqua / piano
Alphonse Johnson / bass
Narada Michael Walden / drums

●Numbers
1.Good Clean Filth
2.Floppy Hat
3.Wish
4.Kinder
5.Velvet Darkness
6.Karzie Key
7.Last May
8.Gattox
9.Good Clean Filth(Alternate take)
10.Kinder(Alternate take)
11.Velvet Darkness(Alternate take)
12.Karzie Key(Alternate take)
13.Gattox(Alternate take)
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