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2010年4月 3日 (土)

TRIBAL TECH / NOMAD(1988年)

058






Musician●Scott Henderson(guitar)
Title●Nomad(1988年)
■ディスクユニオンで購入

スコヘン3連発ですみません。

いまやテクニカル系ギタリストの最高峰「Tribal Tech」の1988年の作品です。最近でこそブルースフィーリングあふれるソロで渋みを増しているScott Henderson(スコット・ヘンダーソン)のギターですが、初期アルバムにあたるこのアルバムでは、若さにまかせた豪快なソロを全曲にわたってここぞとばかりに連発しています。いまのプレイのようにディストーションを効かせたソロではなく、ストラトから繰り出される音色はあくまでもクリアーで、フレット移動の音さえも聞こえてくるのではないかと思われるほど、粒が揃ったプレイが聴かれます。

全体としては未来派フュージョンという感じの作品ですが、すでにギタリストとしてのキャラクターは確固として確立されている点には、ただただ驚嘆の一語です。全力疾走する超絶技巧に身をまかせていると、まるでジェットコースターに乗っているような爽快感を味わうことができます。L+R Recordというドイツのマイナーレーベルからリリースされた関係から全世界的に品薄で、入手自体が大変困難なのが残念です。どこかのレコード会社が版権を買い取って再発売してくれないでしょうか。間違いなくその価値がある傑作です。

●Musicians
Scott Henderson / guitar
Gary Willis / bass
Brad Dutz / perc.
David Goldblatt / keyboard
Steve Houghton / drums

●Numbers
1.Renegade
2.Nomad
3.Robot Immigrants
4.Tunnel Vision
5.Elegy For Shoe
6.Bofat
7.No No No
8.Self Defense
9.Rituals
059

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フュージョンギター」カテゴリの記事

コメント

このアルバムより後は、後追いでも幸いなことに国内盤で入手することができて、ライナーも参考になりました。と言いつつ、自分の書いている字数では少なくて、ライナーを反映させて文章にはほとんどできないんですけど。

国内盤ではSonyよりの発売ってなってました。1作ごとにどんどん進化していって、この作品あたり、けっこういいと思いました。ずっと後の、後期はテープを回して多重録音という手法になって、進化しすぎだよ、って思ったりしましたけど。

TBさせていただきます。

910さん、コメント&TBありがとうございます。

そうですか、国内盤が出回っていたとは思いもよりませんでした。
確かにバンドとしての醍醐味が味わえるのはアルバム「Face First」あたりまでかもしれませんね。
ライブ映像も後期のものはまったく見当たりませんし。

ブートで仕入れたイスラエルでのライブDVDを久しぶりに見直してみようかと思います。

テープを回しっぱなしにして録音し、多重録音を加えていったのは、今調べてみたら「Thick」と「Rocket Science」でした。「X」は不明ですが、全員の作曲になっているので、もしや、です。

この3枚は今回は私のブログでは出てきませんが。

出典が分らないのですが、ある時期ゲイリー・ウィリスがアメリカの離れたところに移住してしまって、グループとしての活動が出来なくなった、と記憶しています。

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