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2010年4月15日 (木)

「The Trio」の再現、Barre PhillipsのECM作品

Dscf1223






Musician●Barre Phillips(bass)
Title●Mountainscapes(1976年)
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ベテランフリー系ベース奏者、Barre Phillips(バール・フィリップス)による数少ないECMでの作品です。1976年リリース。

Barre Phillipsといえば個人的には1970年に結成されたフリージャズユニット「The Trio」を思い出しますが、この作品のメンバーをみると、John Surman(baritone sax)とStu Martin(drums,synthesizer)の2人が参加しているので、「The Trio」メンバーの6年ぶりの再会ということになります。ただし今回は、Dieter Feichtnerというシンセサイザー奏者が加わり、さらにギターとしてECM所属のJohn Abercrombieが1曲のみ加わっています。

前作「The Trio」との比較では、全体的にシンセが大胆に導入されたことによって、フリーキーな音楽性に宇宙的な要素が加わっています。「Mountainscapes」の大タイトルのもとに組曲的に展開される演奏は、タイトル通りに山岳がもつさまざまな要素が、凄まじいプレイによって目前に再現されます。ときに牧歌的で、ときに母のように優しい一面を見せたかと思えば、ときに荒れ狂う自然の恐ろしさをかいま見せるのです。1曲目はサーマンの重厚なバリトンで厳かにスタートしますが、ドラムが機能し始めるととたんに荒れ狂うソロの応酬が。左右を飛び交うシンセが聴く者の不安感をさらに煽ります。ツカミはOKですね。とにかく曲と曲、全体の中での起承転結とドラマツルギーが実に鮮やかで飽きがこないのです。

ギターのJohn Abercrombieはラスト1曲のみ参加ですが、叙情派の彼にしては珍しく、フリー系の激しいソロを連発。また新しい一面を見せてくれています。

でも、改めて聴き直すとおよそECMのブランドイメージとはほど遠い、かなり攻撃的なアルバムだと思います。それだけが理由ではないと思いますが、なかなかCD化されずそのまま埋もれてしまうのではと、一人で気をもんでいました。

●Musicians
Barre Phillips / bass
John Surman / baritone sax
Stu Martin / drums,synthesizer
Dieter Feichtner / synthesizer
John Abercrombie / guitar

●Numbers
1. MountainscapesⅠ
2. MountainscapesⅡ
3. MountainscapesⅢ
4. MountainscapesⅣ
5. MountainscapesⅤ
6. MountainscapesⅥ
7. MountainscapesⅦ
8. MountainscapesⅧ
Dscf1224

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