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2010年4月18日 (日)

世界的な珍盤Jon St.JamesのTrans-Atlanticを入手

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Musician●Jon St.James
Title●Trans-Atlantic(1984年)
■Music Stackより購入

テクニカル系ギタリストの大御所、Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース)を追い求めて約30年。そもそもが世間的にはマイナーなミュージシャンであることに加えて、決してメジャーとは言い難いバンドを転々としているので、彼が参加した音源を収集することはけっこう骨が折れます。それが嫌ならばさっさと諦めればいいのですが、一度乗りかかった舟。そう簡単には引きさがれません。半分というよりほとんどが意地の張り合いです。

そんなHoldsworth関連の音源で最も入手困難なのが、「SOMA」というフュージョングループの作品と今回紹介するJon St.James(ジョン・セント・ジェームス)の作品と言われています。「SOMA」に関してはレプリカCD-Rがけっこう出回っていますが、Jon St.James関連はオークションでもなかなか出品されません。しかもCD化されていないので難度はさらに上昇します。HoldsworthはJon St.Jamesの2枚の作品に客演していますが、「Fast Impressions」 (1986年)は首尾良くリアルタイムで入手しましたが、もう1枚の「Trans-Atlantic」に関してはどこをどう探しても発見すらできませんでした。

ところがちょいちょいお世話になっているMusic Stackを先日回遊していましたら、実にあっさりとヒット。探し物が見つかる時って、案外そんなもんですね。アメリカの業者さんで、アナログ盤本体はもちろんデジタル化したデータをCD-Rに焼いてつけてくれるそうです。郵送料を含めて7000円強と決して安い買い物とは言えませんが、ここで躊躇していたら、たぶん2度とお目にかかることはないでしょう。まだまだ続く円高も追い風となって、無事購入に至りました。これにて、Holdsworth関連の音源は海賊盤を除いてすべて手中に収めたことになります。

さて、肝心の作品ですが、前述「Fast Impressions」である程度は予想していたとおり、完全な80年代型エレクトリックポップスです。「Fast Impressions」は歌抜きのインストものでしたが、こちらは完全な歌ものです。たとえるならば、デュラン・デュランやカジャ・グーグーあたりのテイストでしょうか。時代特有の妙に粘っこく歌いあげるボーカルです。元をたどればデヴィッド・ボーイやロキシー・ミュージックのブライアン・フェリーあたりの影響を受けつつ、当時まだ流行っていたテクノ音楽をふんだんに盛り込んだ「ニュー・ロマンチック路線」という感じです。バブル前夜ですね。

リーダーのJon St.Jamesは相変わらず正体不明ですが、ボーカルもギターもドラムもこなすマルチミュージシャン。Jon St.Jamesがほとんど曲を仕上げたうえに、お気に入りのミュージシャンが客演で加わるというスタイルです。全9曲中、Holdsworth御大はうち2曲に参加。「Playback」と「Soldier Of Love」という曲です。出来としては、相変わらずの凄まじいソロですが、あくまでも脳天気な曲調とまったく合わず、浮きに浮きまくっています。これも持ち味ですね。

このアルバムが録音された1984年、御大Holdsworth自身はちょうど「Road Games」をリリースし待望の初来日を果たした年で、「Metal Fatigue」を制作中の頃。どういう経緯、ツテからこのアルバムに参加したのかは不明ですが、ちょっとしたアルバイト感覚だったのでしょう。「Road Games」と「Metal Fatigue」はアメリカでレコーディングされましたので、その間隙を縫ったのだと思われます。

それにしても、何という悪趣味でチープなジャケットデザインなのでしょう。ジャケットだけでもC級ポップ認定です。参加メンバーも御大を除いてまるで存じ上げず、クレジットも明記されていないので誰がどんな楽器をプレイしているのかもわかりません。ちゃんと作りましょうよ(笑)。ちなみに8曲目「Nights In White Satin」はご存じ60年代後半に大ヒットしたムーディ・ブルースの代表曲「サテンの夜」のカバー。全体を漂うチープ感のなか、この曲だけがとてもまともに聴こえます。皮肉と言えば強烈な皮肉です。

というわけで冒頭で触れたように、約30年にも及ぶHoldsworth関連の収集作業に一応のピリオドを打つことができました。妙な満足感です。ひとり発泡酒で乾杯でもしましょうか。実はまだ2点ほど残っていますが、いつでも入手可能なので放置しています。しかし、ここまで来ると「素敵な音楽を聴きたい」という本来の目的から大きくそれて「是が非でも手に入れたい」というコンプリート志向を充足させたにしかすぎません。もちろん痛いほど自覚していますが、こればかりは理屈で解決できるほど単純ではありません。この「コンプリート志向」は男特有のもので女性にはあまり見られないとか。しかも、幼児も中年男もあまり大差がない一生物だそうです。そう、男児の石ころ集めが、中年男の音源収集にすり替わっただけの話なのです。

●Musicians
Jon St.James / vocals,guitar,synthesizer,drums
Allan Holdsworth / guitar
Donald Brawders
John Van Tongeren
Karl Moet
Keith Walsh
Melissa Hasin
Rich West
Scott Bowers
Skip Hahn
Stacy Swain
Tom Peterson

●Numbers
1.  Desperate Days
2.  Oogity Boogity
3.  Two Girls Dancing
4.  Trans-Atlantic
5.  All Shook Up In Love
6.  Playback
7.  The Girl Who Seduced The World
8.  Nights In White Satin
9.  Soldier Of Love
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アナログ盤本体に加えデジタル音源をCD-Rに焼いていただきました。しかもタイトル入りで2枚も。とても良心的な業者さんです。
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