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2010年4月24日 (土)

マハヴィシュヌ・ジョン・マクラフリンの2nd

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Musician●Mahavishnu Orchestra
Title●Birds of Fire(1973年)
■ディスクユニオンで購入

アルバム「The Inner Mounting Flame」(1971年)で衝撃的なデビューを飾ったMahavishnu Orchestraによるセカンドアルバムです。前作では70年代ジャズロックの誕生を予感させる凄まじいテクニックの応酬と異常なまでのハイテンションなプレイで大いに驚かされましたが、このアルバムもその延長線上の作風にあると言えます。

インドの高僧スリ・チンモイに弟子入りして以来、インド思想に傾倒していったジョン・マクラフリンは、さらにインド思想的な要素を強く押し出していきます。したがって純粋にジャズロックを期待する人にとっては、そんな志向がむしろ邪魔に感じられるかもしれません。事実、その後はシャクティなどでよりインド志向が強まり、エレクトリックから次第にアコースティックな世界へと移行していき、彼の名前も次第に表舞台では聞かれなくなっていきます。また、ほかのメンバーもマクラフリンの志向についていくことができなくなり、ついには彼1人を残して「逃亡」してしまいます。

そんな事情もあって、まさに1枚岩のように強く結束していた1st と比較すると、ややまとまりに欠ける印象もないわけではありません。とはいってもそこは超がつく一流ミュージシャンの集団ですから、決して破綻しているわけではありません。特に1曲目「Birds of Fire」で聴かれるぶっ飛んだソロは、のちのジャズフュージョン界に強い影響を与えたのではないでしょうか。

とはいえ前作「The Inner Mounting Flame」のほうが評価が高く、ジャズロックの名盤とされている理由はよくわかります。インド思想に対し門外漢である人間にとっては、やはりそうした要素はあまり歓迎できないものであり、ときに冗漫に感じられることは強く否定できないからです。

●Musicians
John Mclaughlin /guitar
Jan Hammer / piano
Jerry Goodman / violin
Rick Laird / bass
Billy Cobham / drum

●Numbers
1.Birds of Fire
2.Miles Beyond
3.Celestial Terrestrial Commuters
4.Sapphire Bullets of Pure Love
5.Thousand Island Park
6.Hope
7.One Word
8.Sanctuary
9.Open Country Joy
10.Resolution
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