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2010年4月 9日 (金)

エレキ1本だけの奥深い表現力「Un Certain Malaise」

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Musician●Marc Ducret(guitar)
Title●Un Certain Malaise(1997年)
■Amazon Franceより購入

フランスを代表するフリージャズ系ギタリスト、Marc Ducret(マルク・デュクレ)が1997年7月に行ったライブ作品です。

今回、デュクレは何とエレキギター1本でのライブに挑戦しています。ギター1本でのライブアルバムというと、ECMの重鎮ラルフ・タウナーの「ソロ・コンサート」を思い起こしますが、精緻な計算のもとに作り上げられた様式美で勝負するタウナーに対して、あくまでもフリーフォームを貫くデュクレとではおのずと聴く側のスタンスも変わります。

ここでのデュクレは、時には激しく弦をかきむしり、時には打楽器のように叩きまくり、時には想像を絶するほどやさしく弦を奏でています。ギターという楽器がもつ可能性をとことん突き詰めた表現力と独創的なアイデアは、デュクレならではのものではないでしょうか。

とかくソロギターアルバムというと、途中で散漫になったり、集中力が途切れてしまいがちです。しかし、彼の無尽蔵とも思える引き出しから、凡人には想像もつかない圧倒的な表現力で聴く者を惹きつける演奏力にはただ驚きの一語です。

ところで私はフランス語をまったく解さないのですが、タイトルの「Un Certain Malaise」を翻訳サイトで調べると「不安」「何となく気分が悪い感じ」「収まりが悪い」と出てきました。ここで言う「不安」は誰によるものでしょうか。たった1本のギターでライブに臨むデュクレ自身の不安とも思えますし、聴衆サイドの「おいおい、ギター1本だけで大丈夫かよ」という不安とも受け取られます。また、デュクレが弾き出す不安感を煽るようなフレーズに対する不安かもしれません。どのように解釈するかは、聴く人間の自由性に委ねられているのでしょう。「残尿感がある」などと、自由に解釈してもいいでしょう。

ジャケットはおそらくデュクレ自身がデザインしたものではないかと推測されます(違っていたらごめんなさい)。決して素晴らしいとか美しいというデザインではありませんが、手作り感覚がとても味があって、個人的には大好きなジャケットです。厚紙仕様の素材もいいですね。

ところで1曲目「Old brown shoe」は今は亡きジョージ・ハリスンがビートルズ在籍時に書いた曲ですすね。いま初めて気がつきました。音だけ聴いていると、原曲がまったくわからず(まさかビートルズの曲が使われるなどないだろうという先入観もあり)、徹底的にフリーへと昇華し切っています。

●Musician
Marc Ducret / guitar

●Numbers
1. What did I forget? - Old brown shoe
2. (Detail)
3. Mefiance
4. Certain Malaise
5. Bruit Court
6. Mazurka
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